映画の日 ポポロを感じる あの作品

今日は映画の日、先日観た「ゲド戦記」がガッカリだったこともあって、「ブレイブストーリー」を観に行ってきました。雰囲気を端的に表現すると、まさにRPGを映画にしたような感じです。願いをかなえるために異世界をいろんな仲間と出会いながら、トラブルに巻き込まれつつ敵を倒しつつ、必要な宝玉を探しながら冒険するというRPGの王道的な内容と言えましょう。
観ながら感じたんですけど、これがポポロの雰囲気と非常に通じるものがあるんですよね。次々と登場するキャラクターを観て「あー、ポポロで言うならこれは誰々だ」なんてことを思い描いていると非常に楽しいものがありました。最初は頼りない主人公ワタルが冒険を通じていくうちに強くたくましくなっていく姿を観れば、ピエトロやピノンのことを思い浮かべるなというのがムリってものですとも、えぇ。
そんなこともあってか、「ゲド戦記」と比べると、ストレートな内容でよっぽど楽しむことができました。
でも・・・ちょーっともったいないなぁと思うところがあるんですよね。

この映画には色んな場所、色んな魅力的なキャラクターが登場します。ちょっと抜けているけど気さくで頼りがいのあるキ・キーマ、お父さんを探して旅している活発な女の子ミーナ、厳しさの中にも思いやりにあふれるハイランダーのカッツなどなど。でも時間的な制約のせいか、そんなに深く触れられていないのが本当にもったいないところ。魅力的なだけに個々のキャラを、ワタルとの関わりをもっと深く見せて欲しかったなぁと思わずにはいられません。途中カットバックで旅の様子が流れていく場面があっていろんな出来事が起きているんだと思わせるトコロもありますが・・・。最終的に ミーナのお父さんはどうなったのかも分からずじまい 、うむむ。帝国のこと皇女のこと、司教の組織のことなども原作を読めばきっと細かく書かれていると思うので一度読んでみるとより深く理解できるのかも?
そして疑問が1つ、 「幻界にとって現実世界の旅人を受け入れる理由はどこにあるのか?」。旅人を理由(もしくはメリット)なく受け入れて破滅の危機にさらされたら幻界の住人はたまったものじゃないか と思うのですが。

で、どーしても苦言を呈さずにはいられないのが声優陣。声優とは読んで字の如く「声を演じる人」、それがタレントであろうが誰であろうが関係ないはず、なのにオフィシャルホームページでは「これだけの有名芸能人を集めましたー」と言わんばかりにご丁寧に顔写真付で紹介までしている始末、ということは声を聞きながら「あ、この声は俳優の、お笑いタレントの誰々だ!」と意識しなさいとのことなんでしょうか?!
映画を観にくる人間は、別に声優の話題性など関係ありません。いや、芸能人を起用することによって話題性を作ろうという姿勢があまりにさもし過ぎます。これはもちろんブレイブストーリーだけに限ったことではありませんが。アニメにおいて声よりもその人の姿が浮かんでくるようではイケマセン。あーもったいない!

とは言うもののポポロのアニメが好きであれば結構楽しめるのではないかと思うので・・・「ゲド戦記」と「ブレイブストーリー」のどっちがいいかと問われれば、後者をオススメしたいです、はい。