待ちに待ち 思い焦がれた 時現る 

昨日の大きな仕事も無事に終わり、朝からその後片付けに入る。準備計画は紆余曲折だったけど、まさに終わりよければすべてよし。
いよいよ今日は月の掟の発売日前日!今までに来週、今週とカウントダウンをしてきたけれど、やはりこの「前日」という日は格別な思いがする。まさしく文字通りに前夜祭。「いよいよなのかー!」強烈な重みを持って実感がふつふつと湧き上がってくる。
昼食時に色々とお店を回って1日早くに店頭に並べるところはあるかな?と探してみるも、やはり大須は電気街だけあってその辺りのルールはしっかりと守られている。店頭のプロモーションムービーでピノン達が話している声を耳にすると「ついに冒険に旅立つ日がやってきたんだなぁ」と感慨深いものが不意にこみ上げてきて涙が出そうになってしまう。今の段階でこんなにも喜んでいたら、いざ手にした時は大変なことになってしまうに違いない。

引っ越してからすっかり足が遠のいてしまったお店のことを思い出す。あのお店は確か夜に行けば翌日発売のソフトを渡してくれてたはず。もっともここ2年以上行ってないし、万博の準備で周囲が工事に入ってしまっていることもあって果たして今でも営業を続けているかどうかが分からない。夕方に電話をしてみるとまだまだちゃんと残ってくれていた。
「ポポロの新作、入ってます?」「入ってますよー」「分かりました!後でお店に行きます!」
よっしゃ!ということで仕事を終えると同時に早々に撤収してお店を目指す。しかしよっぽど浮ついていたのか、途中地下鉄を乗り換える時に反対方向の電車に乗ってしまう。10分ほど過ぎたところで聞きなれない駅名のアナウンスが聞こえてきたので、「あれ?知らないうちに駅が増えたのかしらん?」と不審に思い、路線図を見るとものの見事に反対方向に5つほど乗り過ごしたところであった・・・進行方向確認せず来た電車に飛び乗るクセいい加減に改めなくちゃいけないよ・・・。
電車を降りて反対側のホームに向かおうとしたら、なんと構内では反対側に渡ることはできず、いったん改札を出て切符を買いなおさないと渡れない構造となってしまっている。はっはっは、まいったねこりゃ。
ようやく正しい方向の列車に乗り腰を落ち着ける。とはいうものの気持ちは全然落ち着かない。目的地に近づくごとにそわそわしてしまい、音楽を聴いていようが雑誌を読んでいようが自然と胸がバクバクしてしまう。こういう胸の高まりは久し振りだなぁ。
駅を降りて犬まっしぐらー!とお店を目指す。きっと(想像上の)尻尾を振った状態になっているに違いない。お店の扉をくぐり開口一番、「ポポロくださーい!」あぁ、なんていい響きの言葉なんだ・・・パッケージを持っていってすっとレジに差し出しただけじゃつまらない。せっかくなんだから声を大にして高らかに宣言しよう、「ポポロをー!」と。
「あぁ、さっき電話をくれた方ですね」、うんうん商売人はやはりこうでなくっちゃあ。「ミュージアムもありますか?」「ありますよー」「それもください!!」この際プレイステーションドットコムで予約が済んでしまっていようがそんなことは関係ない。目の前でソフトとミュージアムと特典DVDが梱包されていく様子を目の当たりにしながらふつふつと実感が湧いてくる。よっぽどお店の人からも嬉しそうに見られたことだろう。
心にずっしりと響く袋を手にして外に出ると、思わず空にかざして感謝を捧げたくなってしまう。しっかりと両腕で抱え込み、その重みを堪能しながら帰途につく。

家に着いて紙袋から取り出してしみじみとパッケージを眺め回す。しかし!しかしまだ開けるようなことはしない。今日はまだ17日なのだから開けるわけにはいかない。ちゃんとカウントダウンをして18日を迎えてから開ける、漢はやはりそうあるべし!
目の前にしながら「うぁー!」と悶絶しながら待つのもまたこれもよし!そして時計を見ると間もなく午後9時に。さぁカウントダウンチャット、宴の始まりだ!

9時にチャットルームが開くと同時に続々と入室が続く。定員20名という制限がなければよかったんだけどこればかりはいたし方ない。いよいよこの瞬間を迎えることができた喜びを分かち合いながら、画面を真っ赤にしながら盛り上がっているうちに時は刻々と過ぎてゆく。それにしても参加者が満員になると見学すらもできなくなってしまう仕様になっていたとは知らなかった。参加したくてもできなかった方、見学したくても見学できなかった方、本当にゴメンナサイ。
残り時間あと1分、いよいよカウントダウンの始まり、緊張はいやが上にも高まる。50秒、45秒、40秒・・・・30秒、20秒・・・ファイナルカウントダウン開始!!10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、0!
おそらくこれがチャットでなくどこかの会場だったとしたらこの瞬間に全員がスタンディングオベーションとなって場内が割れんばかりの歓声を上げて拍手を送りながら、クラッカーが鳴りまくったに違いない。この瞬間、日付が変わって18日になったこの瞬間の喜びを忘れまい。ポポまりのカウントダウンから数えること約1年9ヶ月、こんな嬉しい瞬間をまた迎えることができたことに感謝、新しい冒険に出かけよう、また冒険に出かけよう!喜びを分かち合いつつ感謝しつつ、カウントダウンチャットは無事終了。さぁ次にまたこの興奮を味わえるのはいつになるのか、楽しみだ!
どうかみなさん良い旅を!