日本語の 漢字説明 一苦労

仕事上、口頭で漢字の説明をしなければならない場面が多々あるわけですが、これが非常に厄介きわまりないものがあります。漢数字の「一」のように横棒1本のものやよく使われる漢字であれば問題ないんですけど、「哉」とか「亮」とか熟語で説明しにくいわ形を伝えようにも伝えにくいわという場合、非常に難儀します。「志賀直哉の『哉』です」と言ったところで聞く相手にとっては「誰じゃい、それ?」となってしまうんですよね。だからといって「土の下に口書いて・・・いやいや裁判の『裁』の字の衣に部分を口に書いて・・・」などと回りくどい説明をしたところでなかなか伝わらないとこっちもイライラあっちもイライラで精神衛生上非常によくありません。

そんなわけでよく芸能人の名前を使ってなんとか相手に漢字を伝えようとする手法がとられるわけですが、これもこれでジェネレーションギャップがあったりするので一筋縄ではいかず、傍で聞いていると非常に面白いものがあります。
「宏」という漢字はよく「うかんむりにカタカナでなむ」と説明しますが、つい先日には「岩崎宏美の『宏』!」という説明がされたり、「肇(はじめ)」という漢字に至っては「ハナ肇の『肇』だー!」と説明していたりと、横で聞きながら「ぜーったい20代の若い子には伝わらないぞー」としみじみ思ってもみたり。もちろん私はちゃんと分かる世代に入ってるんですけどね。
物の試しに自分の氏名の漢字をを口頭で説明するとスムーズにできるかどうか挑戦してみると面白いですよー。26文字で全てを表現できるアルファベットはこういう場合にはつくづく便利だと感じます。