アフリカツイン ~ファーストインプレッション

昨年に仮予約し、今年の1月末に正式に予約したアフリカツインがようやく納車されました。バイクに乗り始めて約30年、これで8台目のバイクになります。一番最初に乗ったアメリカンのスティード400以外はカフェレーサー、もしくはネイキッドばかりだったので、今回のいわゆるアドベンチャーバイク(もしくはビッグオフ)のモデルは未知の領域なので楽しみなところです。

6年半ほど乗った前のバイクのCB1100EXも癖がなくて非常に乗りやすかったんですが、ツーリングキャンプに行くようになって荒れた道を走る機会が増え、砂利やくぼみに車輪を取られ、段差があると地面にマフラーを擦るなど厳しい場面に遭遇することもあり、CBだと厳しくなってきたというのが乗り換えを決めた一番の理由です。単に乗りこなす腕前がないだけかもしれませんが。そこで選んだのがアドベンチャーバイクというカテゴリーです。

候補としてはBMWのR1250GSもあったんですけど、どうにも尖ったフェイスよりも丸くなっているフェイスの方が好みということもあり、色々と検討した結果、アフリカツインになりました。CBの時もそうでしたが、やっぱり国内メーカーという安心感には替え難いものがあります。

選んだのはアドベンチャースポーツESのDCTタイプでいわゆるてんこ盛りのモデル。DCTも電子サスも初めてなので乗り味にどれくらいの違いがあるのか興味津々なので、これからじっくり時間をかけて味わっていこうと思います。今日のところはディーラーから家まで乗って帰ってきただけなので簡単なファーストインプレッションをば。

足つき性

前回のCB1100EXのシート高は78センチ、そしてアフツイは83センチと5センチのアップ。流石に一気にそれだけ足つきが変わるのは不安だったので81センチのシートポジションにしておきました。身長170センチ、体重60キロという体格ですが、81センチ高であればCBほどではないものの、そこそこ足もつくので停車の際に左下がりの路面であってもぐっと足で踏ん張ることができるので不安はありません。試しに83センチにしてみましたが、バレリーナ状態とまではいかないものの、母指球はちゃんと地面に接するので踏ん張れないことはありませんが、路面状態や急な飛び出しなどでイレギュラーの体制となった際にぱっと足をついてバイクを支えなければならない状況だと立ちゴケしそうな感じがムンムン。転倒の不安を抱えてストレス感じながら無理に走る必要はないので81センチに戻しました。<S>仕様だと高さは85/87センチとさらに上がるので、よくそんなのに乗れるものだと感心します。もう少し長い足に生まれればよかったですが、ない物ねだりをしても詮無きことです(笑

DCT

今回のバイクで一番大きな違いはなんといってもコレです。クラッチ操作がありません。やっぱりバイクはクラッチ操作してナンボでしょ、とずーっと思いながら乗ってきたので、クラッチ操作がなくなることによってバイク感がどれほど変わってしまうのか、という懸念があるにはありました。

実際に乗ってみると、信号で止まったりとかブレーキをギューッと踏む際には左手がクラッチレバーを求めてわきわき動いてしまう、と慣れるまでに今しばらく時間がかかりそうではあるものの、スクーターのような感じではなく、きちんとギアが上がり下がりする感じは残っていますし、加速やエンジンブレーキが欲しいなと思えばマニュアルでギアを落とすこともできるので、クラッチ操作する従来のバイク感はスポイルされるものではありませんでした。半クラで微調整するような微速にしたい時は、スロットルをほんのわずか開ければきっちり超低速走行してくれるので本当に楽チンです。標準だと左手でギアを変更しますが、オプションのシフトペダルを付けた方が断然操作がやりやすくなります。シフトペダルを付けてマニュアルモードにすればクラッチを握らないだけで従来の操作感とあまり変わりませんし。

ギアは割と早めに上がっていく感じで、自分だったらまだ3速というタイミングでも既に5速に上がっていて驚くこともありますが、無理にギアを上げている感じはなく、ホントにスムーズに上がります。ブレーキを踏めば自然にギアが下がっているので技術の進歩とは凄いものです。

クラッチレバーがあったところには、停車時のみに使う後輪のサイドブレーキ的なレバーが取り付けられています。下り坂で駐車するような場面では重宝しそうです。

電子機器

メーターは液晶で、各種モード変更からグリップヒーターに至るまで全てタッチパネル、もしくは左手元のスイッチで操作できるようになっていますがその結果、スイッチだらけになってます。今まではウィンカーとヘッドライトのロー・ハイ切り替えしかスイッチ類はなかったので慣れるまでは手間取りそうです。この辺はマニュアルをじっくり読んで触って覚えるしかないので頑張るのみ。早くAndroid Autoの機能を試してみたいところではあるものの、メーター上部にスマホを固定するためのパーツを取り付ける必要があるので、パニアやトップケースの取り付けを進めながらぼちぼちやっていこうと思います。