ハクナ・マタタでなんくるないさー

約3か月前に予約したバイクの納車が週末に迫ってきました。歴代乗ってきたバイクとは趣が異なるので、愛用してきたバイクウェアと完全に相容れないというわけではないものの、せっかくだから今回のバイクに合わせたものを1着用意しておきたいと思い購入しました。バイクのデザイン的には何着ても外れることはないんですけどね。

日本で取り扱っているお店がないので欧州のバイクショップからのお取り寄せです。試着できないのがチャレンジャーではありますが、サイズ感のレビューを調べた上でサイズチャートをしっかり確認しておけばおおむね大丈夫です。

ということで選んだウェアがコチラ。ドイツの老舗バイクウェアブランド「Held」(ヘルト)が作るテキスタイルジャケットとパンツ。ジャケットにはHAKUNA(ハクナ)、パンツにはMATATA(マタタ)という何だか変わった名前が付けられています。

何か意味があるのだろうかと調べてみたところ、この2つを合わせた「ハクナ・マタタ」とは、“心配ないさ”とか“大丈夫だ、問題ない”を意味するスワヒリ語で、ライオン・キングの劇中歌のタイトルにも使われている言葉なのだとか。ノー・プロブレム、とかモウマンタイと同じニュアンスですね。

要するにこのウェアは上下揃えて着ることでハクナ・マタタが完成する、丈夫なウェアに身を守られて快適に乗ることができますよ、ということで、「これ着て気楽にバイクを楽しんでくれ、ブラザー!」とのメーカーの思い入れが込められているのでしょう、多分。

これを日本語に置き換えてみると、ハクナ・マタタ=なんくるないさー、ですから、ジャケットが「なんくる」、パンツが「ないさ」になるわけで、日本のメーカーだとこのようなネーミングはまずしないと思うのでドイツ企業おそるべしです。

実際に上下を着てなんくるないさーを体現するとこんな感じになります。身長170センチ、体重60キロの体格でSサイズ。結構タイトな作りですが動きづらさはなく袖や裾の収まり具合もちょうどいい感じです。生地は厚みのあるコーデュラで取り外し可能な防風性のインナーもあり、極寒の真冬に走ってみないと分かりませんがけっこうな保温性がありそうですからジャケットの下にはそんなに着込まなくても良さそうな気はします。

あちこちにベンチレーション用のジッパーがあるので暑い時には風を取り込むことができるようになっていますが、インナーを外したとしても真夏に着るには暑いかもしれません。

そしてもう1つが、イタリアはSIDI製のバイク用ブーツ「Adventure 2 Gore-Tex」。SIDIはロードバイクにかつて乗っていた時にサイクルショップで見かけたことがありますが、バイク用のブーツも作っています。

普段のスニーカーサイズは25.5~26.0センチでブーツのサイズは26.5センチ。欧米の骨格に合わせているのか幅がやや細身な予感がなくもなかったので、ただでさえ偏平足で幅広な足をしているだけに通常よりも少し大きめのサイズを選んだところ正解でした。頑丈に出来ている分、ガッツリと重いです。裏を返せばガッツリと重い分頑丈なわけですから、多少ぶつけたくらいなら足へのダメージは少なそう。といってもそんなにアグレッシブに野山を駆け回って転倒するとか、サーキットや峠道を攻める、みたいな乗り方をするわけでもないのでここまでの頑丈さのお世話になることは少ないかもしれませんけど。

数年前のバイク事故の時は100キロ近い速度で高速道路のガードポールに脛をぶつけて物の見事に開放骨折しましたが、その時にこのブーツを履いていたら多少はマシだったのだろうか?と考えなくもないですが、実証する気はありません。

パニアケース、トップケースやマウント類も全て届いているので後は納車を待つばかり。納車されたら早速どこかにツーリング!といきたいところですが、まん延防止等重点措置が解除されるまで県境をまたぐ移動の自粛が呼びかけられているので今しばらくのガマンです。