焚き火台の最適解を求める迷走感

最初からピンポイントで最適の道具を買えればベストなんですけど、使ってみて初めて分かる不満点があるので、なかなかそうはいかないんですよね。寝袋とかテーブルとかそんなに使い勝手が変わるわけではない道具もありますけど、焚き火台は色んな形状があって一長一短があるので難しいところで、焚き火台の最適解を求めて試行錯誤の真っ最中です。

たけくらべ

購入した順に左から、キャプテンスタッグのB5型スマートグリル、ベルモントの焚き火台、ユニフレームの薪グリル。とりあえずでB5型を買ってみたら長い薪が入らない、それならばと横に長くてコンパクトな焚き火台にしたら安定感がいま一つ、ということで3台目の薪グリルに至ります。

横サイズの比較

買うごとに横のサイズが広がってます。ということはやっぱり焚き火台はある程度の横の長さが必要なんですよね。薪を入れるにしても上に調理器具を載せるにしても。とはいえ、大きければ大きいほど安定感が増す一方で重くなってかさばるので、積載量が限られるバイクのツーリングキャンプではそこが大いに悩みどころです。悩むプロセスが楽しいのもまた事実であるというアンビバレンツ。

パスタを折らずに茹でることができる、ということでキャンプには最大で28cmのフライパンを持っていくので、その辺りも検討材料になってきます。毎回パスタを作るわけじゃなく、別に半分に折って茹でても差支えはないんですけど、大は小を兼ねるというなんとなくの判断基準です(笑)。

キャプテンスタッグ・スマートグリルB5型

28cmのフライパンを載せた図

B5サイズで1.4キロ、組み立ても簡単、畳めば非常にコンパクトということで、一番最初に購入しました。安定感や使い勝手に大きな不満はないんですけど、横に長い薪が入らないんですよね。長い薪は切る、もしくは斜めに突っ込んで燃えてきたら押し込む、という一手間が必要になります。特に後者は、目を離した時に火のついた薪がぽろっとこぼれ落ちて芝生が燃えるなんてリスクもあるので、飲みながらのバーベキューという環境では気が休まりません。いっそのこと薪を縦におっ立てて燃やすという選択肢もあるとは思うので、次に行った時に試してみたいとは思います。薪は使わずに木炭のみ、という使い方であれば全く問題のないアイテムです。

メリット

・薄型軽量でコンパクト
・安定感もぼちぼち
・木炭のみの使用なら最適解かも

デメリット

・横に長い薪が入らない
・取っ手がないので移動させるのにやや不便

ベルモント・焚き火台TABI

28cmのフライパンを載せた図

ということで横幅重視で次に選んだのがこちら。横幅36cm、組み立て式の超薄型0.5キロでも耐荷重15キロというスペックに惹かれました。両サイドのパネルは取り外し可能で、長い薪を載せる、調理の途中でも横から薪を追加できる、という利点もあります。実際に使ってみると、キャンプ場で販売されている薪の長さであればそのまま使えるので、キャプテンスタッグのグリルで感じた問題点はクリアでした。
その一方、火台と網の間にスペースがないので、薪の位置を入れ替えようとするとフライパンを下して網を外す必要があったり、超軽量でコンパクトな代償として先のキャプテンスタッグに比べると安定感に劣るんですよね。2枚の極薄パネルを組み合わせて3本の台座に噛ませる、という構造上、少なくとも上にフライパンを載せたまま移動するのはほぼ不可能ですし、熱でパネルが反ってくると台座の噛み具合が緩くなり、少しずらそうとしただけでも台座が外れることがあります。台座にテンションがかかるようにちゃんと反りを直せば問題はないんですけど。
あと、上に載せる網が、横にずれないよう台座の金具に重なる部分が山型になっている関係で28cmのフライパンを真ん中に載せようとすると山型の高さ分傾むきます。真ん中ではなく左右にずらして網の山型4点にフライパンを載せれば真っすぐになりますが、重さが片側に偏ってしまうのが難点です。もっとも18cm位のフライパンとクッカーの2つを載せるには申し分のないサイズなので、この点はどれくらいの大きさの調理器具を使うかによって、使用感は大きく変わると思います。
地面との距離が近い焚き火台では下に焚き火シートを敷く場合が多いですが、特にこの台は灰受けがないので焚き火シート必須です。その際も焚き火シートをペグで固定しておかないと、シートが風を受けてめくれるとひっくり返ったり台ごと飛ばされるおそれもあります。

メリット

・超薄い、超軽い、でも組み立てれば十分な大きさに
・サイドパネルを外せるので長い薪や空気の流れの調整も可
・長い薪でもしっかり燃える

デメリット

・やや安定感に欠ける(大きな調理器具でなければ十分な安定性)
・薪をくべた状態で台を移動させるのは結構厳しい
・灰受けがないので焚き火シートがないと使えない

ユニフレーム・薪グリル(レギュラー)

28cmのフライパンを載せた図

薄くて軽量なのは便利でも重量がある程度はないと安定性に劣ってしまう、だからと言って頑丈なものを探そうとするとコンパクトに収納できず、バイクのパニアケースに入れて運ぶのが難しくなります。安定性と重量とコンパクトさ、この3点の最大公約数を求めて色々と探してみたらコレに行き当たりました。横幅47cm、重さも3.6キロとこれまでのものと比べれば倍以上の重量級です。でも折り畳んで収納できますし、本体のスチール板の厚さもそこそこあって強度的にも問題なさそうなのでポチってみました。
まだ使っていないので実際の使用感は分かりませんが、重量に比例するがっしりとした安定感と両サイドにある取っ手のおかげで持ち上げた時のしなり感はなく、フライパンを載せたままでも不安なく移動できます。また、サイドのパネルが真っすぐではなく「く」の字に曲がっているおかげで大きなフライパンでもしっかり火床の真上に置ける利点があるほか、三方がしっかり囲まれているので風防と熱の反射板になるので寒い時の焚き火の効果にも期待できます。
とはいえ、実際に使ってみないことにはなんとも言えず使ってみたら新たな不満が出てくる可能性もありますから、次回のキャンプでの使用を楽しみにしてます。

メリット

・これまでの中では抜群の安定感と余裕のサイズ
・コンパクトに畳めるのでパニアケース内に収納可
・火台と網の間に高さがあるので薪の調整も楽そう(未確認)

デメリット

・3.6キロという重さ

収納サイズ

ケースに収めてみるとこんな感じです。軽量さとコンパクトさを重視するか、それをある程度犠牲にしてでも安定性を取るかによってベストな選択は違ってきますが、夏場で焚き火はせずに薪を使わないのであれば上2つ、薪の使用が前提となる時には下、という具合にその時々に応じて使い分けるのがよさそうな気がします。
軽量さとコンパクトさと安定性の全てを兼ね備えた不満点の見当たらない道具があればいいんですけど、あっちを立てばこっちが立たず。帯に短し襷に長し、な不便さを楽しんでみるのもまた一興でしょう。