春雨じゃ、濡れていこう

兄嫁が犬帯を締める、ということで母親のみ高速バスを使って静岡に赴くこととなった。バスの発車時刻と万が一乗り場が分からずに探す時間を考えると、始発に乗って名古屋に出るのが間違いない。そんなわけで日曜日の朝から5時過ぎに起きて、駅まで送る体制を整える。しかし一向に家を出る気配はなく、時計を見ると電車発車時刻の5分前。

「はよ家出んと間に合わへんでー!」

玄関のカギを閉める頃には既に4分前、急いで駅まで向かうとギリギリセーフ。改札口に向かう後姿を見届けて帰ろうと思った矢先に踏切が鳴り始めた。これから切符を買おうという段階で踏切が鳴っているようでは間に合わない。まぁ最悪次の電車でもすぐにバス乗り場を見つかるようなら十分に乗り換え時間はある。後で電話で確認してみると、鳴っている踏切をくぐって駅員さんに相当怒られたらしいけれどもなんとか無事にお目当ての電車に乗ることができたそうな。気持ちは分からなくもないけど、ムチャし過ぎ。

無事に朝の用件が終わったところで、こちらも出勤の準備。どうにも今日は昼から雨模様の天気となるようだ。愛犬てんに留守を任せて自宅を後にする。
悪い天気予報ほど当たりやすいもので、昼を過ぎる頃から次第に雨が降り始め、夕方には結構強い風を伴った荒れ模様の様相を呈してきた。駅から自宅へとスクーターで向かう道中、向かい風でスピードは落ちるし、顔に叩きつける雨が痛いし、とロクなことがない。おまけに傘を差して犬の散歩に出かけてみれば、強風にあおられた雨が容赦なく傘をものともせずに降り付けてくる。そんな状況であるにも関わらず、てんは我関せずと自分の興味のあるニオイの方へと好き勝手に歩いていこうとする。こんな天気なんだから早く出すもん出して帰るぞー!

明日の朝も仕事に行く前に散歩に連れて行ってやらなくちゃいけないから5時には起きる必要がある・・・さすがに今日のところは早く寝た方がよさそうだ。