迷い道 回り道

予定通り午前2時に起床、当然に辺りは真っ暗で寒い。さすがにこの時間に家の前でドヒューン!とエンジンでもかけようものなら後々禍根を残しかねないので、100メートルほどズルズルと家から離れた公園横の駐車場まで押し歩く。ここなら少々の音なら問題ない。それにしても、暗さのせいもあるのだろう、寒さがより一層染み入ってくる。空を見るときれいな星空、いつの間にかオリオン座があんなに高いところまで上がってきている。

時間帯が時間帯だけに道路はガラガラ、車が走っていてもそのほとんどはトラック、こういう時間帯は事故が多いのでトラックの暴走運転に巻き込まれないように注意しなくちゃいけない。
地図で覚えた道を順調に走っていたと思いきや、途中どうにも道路案内の看板の内容が微妙に違ってきていることに気付く。いつの間にやら地図で確認した道と違う道を通ってきてしまったらしい。方向だけはあっているので、しばらくは多分こっちでいいだろうと楽観的に考えつつ、そのまま走る。しかし看板見るたびに不安になってきたので、いったんバイクを止めて考える。まぁこんなこともあろうかと思って地図を持ってきたのが正解だった。よし、地図で確認だ!おもむろにページをめくりだすと・・・げ、現在地が分からん・・・。電信柱のプレートで確認するもどうにもおぼつかない。現在地の分からない時の地図はなんの役にも立たない。とここでようやく携帯の存在を思い出したのでナビ機能でチェックしてみるとどうやらこのまま走り続ければ大丈夫らしい。曲がる交差点名や交差点間の距離も表示されるのが非常にありがたい。ありがたいけどこうも簡単すぎるのもなんだか物足りない気がしなくもない。

予定時刻の30分前には集合場所に到着し、然るべき仕事の内容を確認したところでいよいよとりかかることとなった。で、最終的に終わったのは午後7時、さすがにこの時間になると眠気が出てくる。帰り道は来た道を逆にたどっていけばいい・・・ものの行きも半分迷い迷いながらうまい具合に着いたようなものだからどうにも不安だ。結局のところ途中まではいい線行ってたのがやはりどこかしら曲がる交差点を間違えたのか迷ってしまう。ナビで確認してもどうにも道がはっきりしない。概ねの方向に走っていくとだいぶ家から南の方に離れてしまったようだ。時折ヘッドライトが接触不良で明るくなったり暗くなったりで、車の後について走っている時はいいにしても、自分が先頭を走っていると暗くて危なくて仕方がない。週末にでもきちんとメンテナンスをしておこう。家に着いてみれば、行きよりも5キロほど余分に走った結果となった。

朝よりも夜の方が冷え込みが厳しい。ごはんを食べても体の芯の冷えが消えないので風呂を沸かして飛び込む。おぉ、体に染み入るようなお湯加減がたまらない。寝不足と疲れが相まってそのまま数分湯船の中で寝てしまったようだ。お湯に浮いたまま寝たらさぞかし気持ちのいいことだろう。母胎回帰願望は・・・さすがにないと思う。
今日のところは早く寝ようと思ったものの、探偵局のチャットの様子がどうにもおかしかったので少々口を挟むこととした。チャットは顔が見えない分難しいところはあるけれども、しっかりと気をつけていれば大丈夫。ほどなく問題は解決、そのまましばらくチャットを続けていたらいつの間にやら午前1時を回っていた。このままでは24時間闘えますか状態になってしまうので、早々に引き上げてダウン。布団のぬくもりがたまらなーい。