独特の 雰囲気溢れる 2作品


目覚ましが鳴るより先に目を覚まし、身支度を整える。結構雨が降っているけれど気にしない気にしない。そして目指すはジャン・ポール・ゴルチェ。日本の販売元であるオンワード樫山へのライセンス供与が終わって更新はしないとのことで、実質日本から完全撤退してしまうことになる。インポート物は残るけれども扱うのは東京と福岡のみ、手の出しにくい価格とあってはいかんともし難い。今日が最後のチャンス、値段も全部半額にしますとのことなので、これはと思うものをどんどん購入。最終的にジャケット3着、白シャツ、パンツ2本、バッグ2個、ハンチング帽、ベルトの計10点をゲット。正規の値段だったらとてもここまで手は出せない。お気に入りのお店が撤退してしまうのはなんとも残念だ・・・。新たなお気に入りを探さなくてはなるまいー。

帰宅したところでDVD鑑賞。先日ツタヤのオンラインレンタルに頼んでおいた2作品。地元のレンタル店では見つけようがないので、オンラインレンタルの豊富なラインナップは見たいタイトルがある場合には非常に便利。タイトルだけではなくDVDパッケージの写真も載せてくれると、レンタル店さながらにパッケージで判断して借りてみる、という楽しみが出てくるのだけれど。そんなわけで今回届けられたのは「プルガサリ」「地球防衛軍」の2本。

まずは北朝鮮映画の「プルガサリ」、予告を観ると当初制作されたはいいものの諸般の事情で一度は公開中止されたいわく付きの作品のよう。CG・特殊効果満載の現代映画とは違って手作り感があって素朴な雰囲気なのが不思議と落ち着く。プルガサリも怖いというよりはミニラみたいでかわいらしくて愛嬌があって面白い。それにしても暴君の圧政に虐げられた農民が王朝を転覆させるという話をよく北朝鮮で作ることができたなぁと正直思う。映画で世界が変わるわけではないけれど、北朝鮮という国の一端に触れることはできるんじゃないかしらん?ラストも温かみを残すようなものであったし。ただ・・・最後の「~に捧げる」という字幕はいきなり現実に戻されたような感じで興ざめ感が・・・。カットされたという「東京編」のパート、ぜひとも目にしてみたいところ。

そして引き続きの「地球防衛軍」。これ1957年の作品とあるけれど、50年も前にこの作品が作られていたのは凄いことだと思う。そりゃあ特殊効果にしても映像にしても現代のようなリアルさはないけれど、映画を「見せる」ものとして決して劣るものではなく、もしそういう見た目にとらわれて映画にこめられた精神を見落としてしまったら非常にもったいないような気がする。CGに頼らないという点においても独特の迫力がある。新鮮味ではなく懐かしさを感じるのは・・・それなりの年を重ねているという証だったりして。ただの娯楽映画かと思いきや戦後間もない頃の作品だけあってメッセージ性が強い部分があったのが驚きだった。逆に今の時代に通じるテーマとも思えるあたり50年という古さを感じさせず、素直に楽しむことのできた作品で満足させられました。
予告編に入る「総天然色」のキャッチコピーにはガミガミ魔王を思い出して、ついついニヤリとさせられてしまう。それにしても既に16:9のシネスコサイズで撮影されているというのも驚きの1つ。