1歳児 餅背負わせて 歩かせて

今朝方6時半に帰宅したところで、シャワーを浴びた後急いで準備を整えて、7時には御殿場に向けて車で出発することとなりました。姪っ子が1歳の誕生日を迎えたので、兄夫婦宅にてお祝いです。なんでも静岡では1歳の誕生日を迎えると、子供に1升のお餅を背負わせて歩かせる風習があるのだとか。
幸い道路が混むこともなく、深夜バスながらもしっかり眠れたようで疲れが出ることもなく、午前中のうちには御殿場に無事到着です。距離を考えると東京から愛知に戻ることなく直接御殿場に向かったほうが確実に早くはあったのですが、犬も一緒に連れてこなくちゃいけなかったので、いったん家に帰るしかなかったんですよね。てんとどんはペットショップにて1泊してもらうこととなりました。

姪っ子はまだしっかりと歩くことはできないものの、数歩であれば既に完全二足歩行ができるようになっています。危なっかしく歩く姿を見ると、今こうして当たり前のように歩いて走っていることがいかに難しいことなんだなぁと改めて人体の不思議さを再認識させられました。たださすがに1升のお餅を背負って歩くには早すぎたらしく、リュックを背負ったまま立ち往生してしまいましたが、泣くことなく笑いながらしっかり踏ん張って立っている姿を見ると、将来男勝りな女の子になりそうな気がして、兄夫婦ともどもうーん、と首を傾げることしきり。何にしても無事に行事も済んでめでたしめでたし、です。

寝るまで少し時間があったので、兄オススメのDVD「マインドハンター」を見ることに。買い揃えているDVDのラインナップを見るとサスペンス系、スリラー系が非常に多く自分とはかなり守備範囲が異なってます。

「イロモノ系の映画って全然買わんの?」
「あー、恋愛系の映画のこと?」
「いや・・・・イロモノってそっちじゃなくてえびボクサーとか火山高とかそういうやつ」
「絶対買わん」

ま、同じ環境で育ってもこうした好みの違いが現れるのは面白いところでもあります。しかしその中にはかの衝撃作「フォーガットン」のDVDが!

「・・・え?もしかして買うたん、コレ?」
「いや、お前が以前に面白いって勧めてたから」

確かに別の意味で面白いし衝撃的ではあるけれど、まさか買ってしまうとは夢にも思わず少々罪の意識を感じずにはいられません。また観てないようなので、どういう感想を抱いてくれるのか楽しみにしてましょう。

さてさて「マインドハンター」はFBI捜査官の卵が研修先である孤島で次々に謎の死を遂げるというクリスティの「そして誰もいなくなった」を彷彿とさせるサスペンスで、最後の最後まで犯人が分からず、ハラハラさせられます。そしてラストのどんでん返しで明かされる真の犯人!本来であればここで「そうだったのか!」と目からウロコのこぼれ落ちる一種の爽快感が感じられるわけですが、ビックリしつつもなんとなく釈然としない気持ちになって兄弟2人顔を見合わせます。
確かに・・・意外な犯人で驚くには驚きましたが、こういう推理モノサスペンスモノについては劇中犯人を推定するヒントがわずかながらに散りばめられるからこそ、「そうだったのか!」との口惜しいしてやられた感を味わうことができるわけですが、この映画に関してはそういう手がかりが一切ありません。その状態で「実はコイツが犯人でしたー」と言われてもどうしても釈然としないものが残ってしまうわけであります。かといってヒントを散りばめすぎると途中で犯人が分かってしまいかねないので難しいところではあると思いますが。それでも十二分に楽しませてもらいました。