1回目 8月 飛行機
昨年2回行った銀山温泉の旅行記。
昨年8月、飛行機で銀山温泉に行ってきました。10月に東北を縦断して本州最北端を目指すツーリングでも立ち寄ろうと考えていたので下見を兼ねての旅行です。8月10日~11日と山形を巡り、12日は大阪でマジカルミライ2023があったので愛知→山形→大阪という東へ西への移動となりました。
行きは名古屋空港からフジドリームエアラインズで山形空港まで。いつかの千歳空港に続き、人生二度目の国内便です。早割で12,000円とのぞみで東京に行くのと変わらないじゃん!という金額に驚きでした。天気は快晴でさほど揺れることもない快適な空の旅だったので外の景色を見ているうちに到着していたというあっという間のひと時。
山形空港からワンコインタクシーで最寄りの駅まで送ってもらったところでまずはお昼ご飯。
肉そばが名物ということで駅から徒歩数分のところにあったこのお店に。ほぼ開店と同時に入りましたが結構テーブルが埋まっていたので人気のお店なのでしょう。
8月という季節もあり、冷たいそばにしましたが、さっぱりとしたツユに肉の旨味が加わって美味いことこの上なしでした。セットで付いてきたゲソ天もグゥです。言うまでもなくガッツリ大盛り。
宿のチェックインまでまだまだ時間があったので観光に・・・と言うものの電車が2時間に1本しかないので徒歩では行動範囲がおのずと限られます。次に公共交通機関で来る機会があればレンタカー必須ですね。
ひとまず宿の送迎バスが到着する駅まで移動したところで徒歩散策の開始です。最上川の近くに美味しいお団子屋さんがあるということで向かいます。
8月10日というお盆の時期もあってムチャクチャ混んでました。番号札貰って呼び出されるまで数十分はかかったかと思います。待った甲斐は十分にあってあんこがこれでもか!と団子の周りに塗りたくられていたので1本で十分でしたが、せっかく並んだんだからと欲出して買ったはいいものの、宿に着いてから食べる必要があるほどに難儀する結果になりました。
肉そばと団子で相当お腹が一杯になったので腹ごなしすべくウロウロ・・・する場所がさほどなく、五月雨を集める川でも見ておこうということで川沿いを歩いていると橋に川の表記があったのでパシャリ。
川の写真しかなかったら、後で「どこの川だっけ?」となっていたことでしょう。最上川を見ると、この川の読み方を初めて知った日の夜の焼肉で「最上牛ロース」を「もがみうしのロース」と注文したというさだまさしさんの漢字が苦手なマリンバ奏者のエピソードを思い出します。
この日どれ位歩いたのかiPhoneのアクティビティで確認したら1万2,000歩だったので相当歩いたようです。真夏でもそんなに蒸し暑いほどではなかったのが幸いだったのかもしれません。
そうこうしているうちに駅に宿の送迎バスが到着する時間になり、乗車して30分ほど揺られたところで宿の瀧見館に到着。銀山温泉の宿はほとんどが1室2名以上の利用になるところ、料金は割増しになるものの1人でも宿泊できるという非常にありがたい旅館です。チェックイン開始の時間よりも早く着きましたが、そのまま手続きしてくれたのはラッキーでした。
温泉宿に着いて真っ先にすることと言えばお風呂!ということで早めにチェックインしたおかげで誰もいない貸し切り状態。ゆっくり浸かって出るまで誰も来なかったので、まだまだ観光に回っている時間帯だったのでしょう。
緑の青々しさが本当に気持ちのいいお風呂でした。眼下には道路が通っていますが、ちゃんと見えないようになっています。雪景色の時に来るとまた別の趣があっていいんでしょうね。湯船にお盆と徳利載せて雪見酒なんてのを一度やってみたいところです。
旅館の近くには名前の由来となった滝があります。本館からは見えませんが、別館だと窓から見えます。
汗を流して浴衣に着替え、余分な荷物は部屋に置いたところで、いざ温泉街の散策へ!宿へのチェックインが慌ただしくなる時間帯ではないのか、結構人通りは少ない方でした。
お豆腐屋さんで出来立てを買い、
地ビールで軽く一杯。コップなんてありませんから瓶から直接飲みます。居酒屋とかでは許されない飲み方ではありますね(笑)。本当に美味しくて他にも厚揚げとかもあったので食べたいところではありましたが、夕食が控えているのでやめておきました。
と言いつつ、ここのカレーパンも美味しいとのことで寄ってみましたが残念ながら売り切れ。離れた場所にあるお土産屋さんで通常販売しているそうですが、流石に歩いていくには遠すぎたのでまた次の機会に。
などとお土産を買いつつ、部屋に戻ってひと段落しているうちに夕食の時間となりました。
瀧見館には本館と別館があり、旅館ならではの食事を味わうには本館に泊まる必要があります。別館は夕食付きのプランがなく温泉街に食べに行く必要があるのと露天風呂がないというデメリットがある一方、チェックインからチェックアウトまで飲み放題という酒飲みにはたまらないプランになっているので悩ましいところです。
日本酒飲んだら最高だろうなぁという素晴らしい食事でした。ここで日本酒を飲むと果てしなくいきそうで、まだ露天風呂を楽しみたいこともあり、グッとこらえての自制です。お蕎麦が非常に美味しくてお代わりしたかったですが、昼からイロイロ食べてそこそこ飲んだこともあって、その余力がなかったのが残念でした。大勢でわーっと飲み食いするのもいいですが、たまにはこうして一人でしみじみ味わう料理とお酒はいいものです。ちなみに白子の天ぷらはありませんでした。
朝食も美味しいものばかりで白米との相性も抜群、食べ過ぎないように気を付けようと思っても無理な相談でした。左下にあるさくらんぼの漬物は初めて食べましたが、果物のような漬物のような不思議な味で、さくらんぼのこんな食べ方に驚きです。
朝風呂を楽しみながら、送迎バスが出発する時間まで部屋でくつろぎ、チェックアウト後は芹沢駅に向かい、ホルモン煮込み定食を食べるべくこのお店に。駅から1キロ弱なんですけどカートを引いての移動は疲れます。お盆のお昼時で評判のお店だからと覚悟はしていましたが案の定並んでました。
待った分だけ美味しくなる、どんぶり飯にもビールにも合わないわけがないホルモン煮込み、臭みは一切なくホルモンの旨さを存分に味わうことが出来る逸品で、多分ビールを2本は飲んでます。
昼ご飯を食べたところで後はやることがありません。付近に観光地もありません。電車で移動しようにも2時間近く待たないと来ませんという八方塞がりの状況で地図を見ると駅の近くに道の駅があったので、電車が到着するまでそこで時間を潰します。銀山温泉で買い損ねたカレーパンが売っていましたが、さすがにホルモン煮込みとご飯をたらふく食べで飲んだ後にカレーパンを食べようという気にはなれませんでした。
その後、山形空港に向かい、海外の激安予約サイトGotogateで購入した伊丹空港まで7,000円というチケットは大丈夫だろうかとヒヤヒヤしながら搭乗を待っていたものの、追加料金を取られることもなく予約票に書いてあったようにパスポートの提示を求められることなく、あっさり搭乗することができ、無事大阪まで移動して一泊した後、翌日はマジカルミライ2023でフィーバーしてきたのでありました。
翌日のインテックス大阪での一場面。これもちゃんと日記に書いておきたい大事な思い出です。
2回目 10月 バイク
2回目の銀山温泉はバイクで向かい、愛知→山形→青森→新潟という10月6日から9日まで3泊4日の東北縦断ツーリングの1泊目の宿泊地で、今回は瀧見館の別館です。2,500キロも走りたい物好きはいないだろうと、もともと東北縦断ツーリングは1人で来るつもりだったので、前回同様に1人でも予約できるこの旅館となったわけですが、知り合いに「こんなツーリング計画してます」と話したところ、「自分だけでは絶対行かないだろうし、せっかくの機会だから自分も行きたい」とまさかの参加希望となり2人で縦断することとなりました。
合流場所である浜名湖のサービスエリアから瀧見館までの距離は約700キロ、ほぼほぼノンストップで走ったこともあって、午前6時頃に出発して午後2時頃には到着したので、つくづくバイク乗りはアホだと思います(笑
休憩無しで走れるのは、一刻も早く宿に着いて温泉浸かって飲むでー!という何よりのモチベーションがあるからなんですけどね。
別館には残念ながら本館のような露天風呂はありません。といっても本館まで行けば露天風呂に入ることができ、本館と別館はそんなに離れていないので、宿泊中にしょっちゅう露天風呂に浸かりに行くなら別ですが、移動の手間さえ惜しまなければ露天風呂のあり・なしはさほどの問題ではないです。夕食の付いてる・付いてないも温泉街に行けば選択肢はよりどりみどり深緑なのでこちらも問題ナッシング。
そして本館にはない別館の最大の魅力がコチラ、チェックインからチェックアウトまで使えるフリードリンクの休憩室「観庭」。窓から滝を眺めつつ、流れる水の音を聞きつつ思う存分飲むことができます。瓶ビール、山形の地酒、チューハイ缶にソフトドリンクが揃っていて、クーラーケースが空になれば補充されるので宿泊客全員が呑み助ばかりで飲むもんがない!なんてこともありません。そもそも別館は4室しかないので最大でも宿泊客は8人ですから在庫のお酒を飲み尽くすのは不可能でしょう。
お酒を部屋に持っていって飲むのもOKですから、酒飲みにとってはたまらない環境です。また、温泉街には別館からの方が近く、移動が楽というアドバンテージもあるので夕食を食べに出かけるのも苦にはなりません。
泊まったのはこの部屋で、背後にはベッドが2つ置かれているので、2人で泊まるには広すぎるほどでした。
欄間のような謎の飾りがあり、ハートマークが2個だったらカップルの雰囲気盛り上げ用かーい!だったんでしょうけど、ハンガーをぶら下げるくらいしか用途は思いつかなかったです。
部屋の窓からは滝が見えます。飲み始めてしまえば外の景色は関係なくなりますが、川の流れる音が聞こえてくるのは心地よいものです。
前回は豆腐のみだったので今回は厚揚げも。もう1人が日本酒大好きなので地酒のカップ酒。真昼間から出来立ての美味しい豆腐を肴に飲む、旅行冥利に尽きるとはこのことです。
露天風呂に入ったり、部屋で飲んだり、翌日以降の日程やルートをチェックしたりとしているうちに日も落ちて夜景がキレイになったところで、夕の宴は予約済みの「伊豆の華」へ。地酒から料理から何から何まで美味しかったです。
地酒の飲み比べセットも最高でした。おそらくこの1セットで終わったはずがないです。
十二分に飲み食いして部屋に戻ってきたところで、酔いと運転疲れが相まってあっという間に眠気に襲われ、翌日も大間岬までの約500キロの道のりが待っているので早めに休みましょうと電気を消すと気が付いたら既に朝でまさに爆睡。
付かないのは夕食だけで朝食はしっかり用意されており、本館とメニューは異なりますが、こちらも色んな種類のおかずが並んでいて白米が進むことこの上なくお代わり必至です。納豆も普段はそんなに積極的には食べないものの、大洗の宿で水戸納豆を食べて初めて美味い!と思ってからは、旅先の朝食で納豆が出てきた時は迷わず食べるようになりました。あれだけ臭っ!と思って避けていたものが美味しく思うようになるわけですから慣れというのは凄いものです。
そして宿を出発する時にはしっかりと雨が降っており、重装備で青森に向かうこととなりましたが、それはまた別の日記にて。