桁外れ チャーシュー前に 目を丸く 

やはり我が家の布団の寝心地は良く、ぐっすりと寝た朝の目覚めは爽快な気分。朝食後兄夫婦が常滑の焼き物市を見に行きたいというので、祖母のお見舞いがてらに出かけることとなった。愛知県に住んでいると常滑焼と聞いてもごくごく当たり前の感じがして特に意識したことはないけれど、とりあえずは全国的にも有名な焼き物らしい。
焼き物を見に行く前にまずは腹ごしらえ、常滑と言えばラーメン好きにとって非常に有名なお店「八百善」がある。特大チャーシューで評判の店でもあり、以前から機会があったら行こう行こうと思っていただけに都合がよい。日曜日だし昼食時だから並んでいるかなぁと思っていたら案の定ずらりと行列ができていた。

目の前には20人近く、しばらく後に後方を振り返れば10人近くが並んでいる。これは1時間は待たなくちゃいけないかなぁと思っていたら意外と回転が速いようで30分ほどで席に着くことができた。お店のメニューは非常にシンプルで1種類しかなく、注文を取りに来ることもなく、ラーメンが届く。特大、特大というからどれ位大きなチャーシューかと思っていたら・・・本当にでかっ!と目が点になるほどの巨大チャーシュー。厚さはまず1.5センチあるし、大きさも10センチ×4センチはある。もはやチャーシューと言うよりは肉の塊だ。

肝心の味はどうかというと、んー、確かにチャーシューは特大でも味としては特におぉ!と驚くほどのものではなくオーソドックスな味、それでもこれだけ大きいチャーシューを食べてしまえるのだからなかなかに秘められたものがあるのかもしれない。何度でも来ようかな、と思わせるものではないけれども、少なくとも1度はこのでかさを経験しておくだけの価値は間違いなくある。
お腹が膨らんだところで、常滑のやきもの散歩道を散策する。ちゃんと散策コースができているようで、ぐるり1周1.5キロの道のりを歩けばいろんなお店を見て回ることができるようになっている。色々な常滑焼を見ることができるようになっていて非常に面白い。中には常滑焼の焼酎のカメや土管を壁や道路に敷き詰めた土管坂なる場所まである。

難点を言えば焼き物ばかりで次第に飽きが出てくることかも。あ、これいいなぁと思うものがあって値段を見ると間違いなく高い。急須でもピンキリで高いものは10万円もする。万事休す、とはまさにこのことかも。何か面白いものはないかしらん、と探していたらしっかりとポポロ的なものが見つかった。いつの間にやらクロコネシア人がこちらにも進出してきていたらしい。

3時間ほど歩き回っていたらさすがに疲れた。兄ともども電気街ならこれだけ歩いても疲れないんだけどねー、と飽きることなく店を見歩いている兄嫁と母親の姿を眺めながら2人揃って深々とため息をつく。

ようやく買い物が済んだところで、昨日観にいけなかった映画に行こうかという話になったものの、上映時間がどうにもうまく噛み合わず、今日のところも断念することとなった。せっかくなので一息入れるべく、県外からの来客にオススメな喫茶店「コメダ珈琲」に入る。一通り飲み物を注文したところで、定番であるシロノワールも忘れることなく注文。冷たいものが欲しかったので、アイスコーヒーの上にソフトクリームが乗ったコーヒークリームを頼んだところ、実際に運ばれてきたものを見て目が丸くなってしまった。
「なに、これ?」

いや、今までに何度も頼んだことはあるけれど、このクリームの量は尋常ではない。メニューの載っている写真に比べても倍近く山盛りてんこ盛りになっている。実物がメニュー写真よりも少ないボリューム、というのはいくらでも例があるけれども、こんな例はめったにない。サービスなのか写真が間違っているのかその原因は定かではないけれど、頑張って食べるしかあるまい。コーヒー頼んでお腹が膨れてしまうなんてのも非常に珍しいことだ。
映画に行かないのなら家でDVDを観ようということでレンタルショップに赴き、兄と相談しながらあーでもないこーでもないと作品を選ぶ。やはりゴールデンウィーク中のせいか最新作はほとんど借りられてしまっているのでちょっと古いけれども未だ観ることができずにいた「トリプルX」と「ドリブン」、そして温故知新で「ローマの休日」の3本を借りる。
夕食後に早速映画の鑑賞会。今日のところはトリプルX。随分前に劇場で予告編を観て気になっていたもののそのままになってしまっていた。一言で感想をまとめるなら「こりゃあ痛快ってぇもんですぁー!」。いやはや観てて気持ちがいいくらいにスカッとしている。締めくくりも非常に清々しい。いいもの観させていただきました♪