大きな歴史の流れの中で

いよいよ「月の掟の冒険」が終盤を迎え、森の半身・海の半身を倒しにゆくところとなった。もちろん簡単に倒せる相手ではないので、世間一般的にはレベル上げと言われている「修行」に励む。中にはこれを面倒くさいと思う人もいるけれど、これはピノン達にとって必要なこと、目的を達成するためにはしっかりと強くならなくてはいけないので、そう考えればこれが単なる「作業」ではなくなるはず、そしてピノン達が頑張っているのだから大人であるエレナやガミガミ魔王も何もせずにじっとしているはずがない。そんなわけで必然的に全員を同じように強くすることとなる。

やはり、月の掟の発動をしているセレーネを森の半身から守るチームからルナは外せない。ルナが頑張るのだからピノンやマルコも外せない。そんなわけで、ピノン・ルナ・マルコ、エレナ・モンバ・ガミガミ魔王という分かれ方となった。これはこの先何度繰り返そうとも変わることはあるまい。

そして迎える結末は・・・悲しい。あまりにも悲しい。ルナの悲痛な叫びが耳から心から離れようとしない。でも・・・いくら悲しくても受け入れ難いことだとしても、ポポロクロイスの歴史の中で起きたこととして目をそらすことなく正面からしっかりと受け止めなくてはいけない。受け止めた上でたくさんのことを考えなくてはならない。喜びも悲しみも、すべての感情を飲み込みながらポポロクロイスの歴史は静かに大きく動いていく。そのありのままを受け止めることが、喜怒哀楽をともにすること、ポポロとともに生きてゆくことなのだと思う。受けた悲しみから立ち直らなくては・・・きっとルナに笑われてしまうかもしれない。

でも、きっとまたいつかは会えるはず。ガウデが砂となった後にかあちゃんと会えることができたのは、きっと月の掟をかけ現世での交わりを禁じた神様が、せめてもと残した道であるに違いない。ぜひともそうであって欲しい。これが神様のできる精一杯の優しさなのだ、と。だからこそ転生の法を許さなかったのだと思う。妖精族の悲しさと世界全体のことをてんびんにかけなくてはならなかった神様もそうとう心を痛めたのだと思う。月の掟などいらない世界が一刻も早く実現してくれることを切に・・・願う!