円相場 先は果たして 海外通販

このところ一段落したとはいうものの、経済は円高傾向にあります。
もっともカブといっても食べるカブにしか縁がない生活なので、今のうちに、日本円を外貨に換えて為替レートで儲けよう!などと財テクに走るつもりは毛頭ありません。

ただ、海外サイトで欲しいものがある場合、この円高はいいチャンスなんですよね。うまく相場を読めれば同じものを割安な値段でで購入することが可能になりますから。
そんなわけで、以前から買おうかどうかと迷っていた、2年前の12月に購入してお気に入りの品となったレザーコートの色違いを買うことに決めました。

その当時は、日本の正規取り扱い店からではなく、そのメーカーのサイト直販を利用したのですが、イギリスのメーカーのため、価格はポンド建て。その頃のレートが1ポンド=234円だったので、送料を含めた価格は、日本の店で購入するよりも2割ほど安かったものの、2割の関税が課せられたため、最終的に価格差はさほどのものではなくなってしまいました。
今回注文を決めた日の円相場は143円、これなら総費用込みで日本定価の4割引の価格で購入できる計算です。これ以上円高が進むことはないだろうと見越し、「これはもう買うしか!」と勢いに乗って一気に購入手続きを進めましたが、注文後に到着したメールを読んでみたところ、「billed to your credit card upon shipment」(出荷時にカード課金します)とあります。だいたい注文してから発送までに1ヶ月近くかかるので、要するに、今回の買い物の支払い価格は注文日ではなく1ヵ月後の相場で決まることになります。

さて、1ヵ月後の円相場はいくらになっているでしょう?・・・って分かるかー!なわけですよ。景況が回復して円安基調になれば割高な買い物になりますし、今以上に円高が進めばさらに割安な価格で購入できますから、実に悩みどころです。
多分財テクというのは、この手の悩みが毎日ずーっと続くのだと思いますからさすがに御免ですが、たまに考えてみるには新しい経験で、面白いものです。
結局出した結論は「出品時ではなく直ちに課金してもらう」で、「出荷時じゃなく、今すぐ請求手続きしてくれー」とメールに書いてメーカーに送っておきました。メールを送ったのが3日前で、その間何の連絡もありません。多分、融通がきかず、出荷時にしか課金しないシステムになっているのだろうと半分諦めてました。3日間で相場は143円→160円と円安に移行です。この分だと1ヵ月後には180円位になりそうだから、見込んでいた価格よりも割高になってしまうなぁと思っていたところ、本日、レート157円にて無事に決済が終わりました。

さすがに注文時と同相場とはいきませんでしたが、それでもそこそこの円高レートでの決済となり、代理店定価の36%引きで購入できましたから、お買い得感は相当のものがあります。
ただ、1ヵ月後の円相場が157円よりも高いものとなった場合には、今回の結論は相場を見誤ったことになりますから、さぁどうなる?!ということで、コートの到着とともに、相場の動向が楽しみです。

・・・とまぁ1つの物を購入するだけでも、これだけ円相場の動向が気にかかってしまうわけですから、株や外貨預金などで稼ごうと考えようものなら神経の休まる暇などなくなってしまうんじゃないかと思います。やっぱり相場で稼ぐよりも地道に貯蓄する方が精神衛生上いいだろうなぁと考えさせられた今回の購入なのでありました。
貯金、というのも物欲多き我が身にとっては、なかなか難しいものではありますが(笑