反辛物質

朝方強く降る雨の音に目を覚ます。ひどい土砂降りで、どうやって駅まで行こうかなぁと思いながらもまだ午前5時前だったのでもう一眠り。約1時間後に起きてみたら雨も小降りになっていた。いつもだと家を出ようとする時に限って強く降り出すところだけど今日に限っては駅のホームについてから振り出したので大助かり。電車の中でせっせとハリポタを読む。意味の分からない単語はすっ飛ばして、分かる部分をイメージと思い込みでつなぎ合わせていくと概ねの内容は把握できる。だいたいイギリス本国では子供が読んでいるくらいの本なのだから、頑張れば読めないことはない・・・はず。もっとも「だいたいこうだろう」が積み重なってとんでもない方向に話が出来上がっていってしまうような危険性はなきにしもあらず。後々に日本語版を読んで「こんな話だったかなぁ?」なんてことにでもなったらシャレにならない。幸い3巻4巻ともにちゃんと翻訳されたとおりの内容で読んでいたので、多分5巻も本来の内容から乖離してしまうことはあるまい、うん。それにしても最初の30ページくらいの時点で先が気になって深くはまり込んでしまった。
七転八倒の「太辣担々麺(ターラータンタンメン)」事件から早くも1週間、著しく打撃を受けた胃腸の調子も回復した。それでも一応しばらくは辛いものを控えようと思っていると「面白いものあげる」と七味まみれの草加せんべい差し出されてみたり、昼ごはんを食べに行ったら食べに行ったでラー油の瓶差し出されたり・・・。東京は恵比寿に「地獄ラーメン」なる激辛ラーメンを出しているお店があるとの話を聞く。こういう話を聞くとついついどれ位のものなのかを確かめたくなってしまう辺り、先日のことが懲りていないのかもしれない。機会を見つけてぜひとも食べてみることにしよう。
辛いもので胃腸を痛めつけてしまったから今度は甘いもので胃腸をいたわってあげなくてはいけない。物質には反物質があるように、辛物質には反辛物質=甘物質!唐辛子に砂糖を混ぜ合わせれば味が相殺されてなくなってしまうはずなどないけども、やはり気分的には激辛の後には激甘がいい。そんなわけで今日はヒロタのシュークリームをチョイスする。ヒロタのシュークリームというと愛知県ではあまり知名度が高くないけれども大阪に住んでいた時にはよく食べたものだった。私の兄に至ってはかつて「ヒロタのシュークリームを死ぬほど食べてみるのが夢だ!」と語っていたほど(現時点死ぬほどシュークリームを食べられる境遇にはあるものの未だにその夢を実現した、との話は聞かない)。ヒロタが会社更生法を申請して倒産した時には本当に驚いたけれど、ちゃんと今でも残ってシュークリームを作り続けてくれているのだからありがたい。昔はカスタードとチョコレートの2種類しかなかったけど今は季節限定のものやら色々と発売されている。定番のカスタード&チョコに加えてクリーム入りのツインフレッシュと季節限定のバナナクリームの4種類を購入。小ぶりなサイズながらに4個250円という価格は非常にリーズナブルだ。シュークリームはシュー生地の味と食感とクリームが三位一体となってこそおいしいシュークリームとなる。いくらシュー生地が香ばしくてもクリームの味に負けてしまったらなんともならないし、クリームがどれだけおいしくてもシュー生地がその味をしっかりと受け止められるだけのものでなければトータル的な味は落ちてしまう・・・私的シュークリーム理論。ヒロタのシュークリームはこの辺のバランスがとれているのでお気に入りの品となっている。シュークリームを食べると胃腸的にも精神的にも癒された気分になる。世の中アメとムチが必要なように辛いものと甘いものは必要だ!そんな意味不明なことを力説しながら夜が更けてゆく。明日は始発で出勤、頑張るべーし!