前輪が フルロックして 大転倒

世の中常に防犯意識を持っているべし。そんなわけで自転車にも必ずバイク用の極太ワイヤーロックは欠かせない。ただこのワイヤーロックが前かごのすき間から時折垂れ下がり、最悪前輪に絡まってロックしてしまうことがある。実際数ヶ月前に上り坂だったとはいえ、見事に前輪がロックして大転倒してしまった。以降このロックは袋に入れて決して前かごから垂れ下がることのないようにした・・・はずだった。
布製のその袋は次第にロックの重みと毎日の自転車の振動による衝撃が続いていつしか穴が開き、ほとんど用を足さないような状態となって、時に袋から抜け落ちて垂れ下がり、ヒヤヒヤするような瞬間がこれまで何度か起きていた。それでも袋から抜け落ちる前兆で自転車を止めて再び入れなおしていたために大事には至らなかった。そして本日の朝、その「大事」に至る結果となってしまったのである。

いつものようにいつもの道を自転車で走る。駅までずっと下り坂となる道にさしかかり、おだやかな春の気候を満喫しながら走り下りていた。すると袋からワイヤーロックが抜け落ち、その3分の2が前かごのすき間から垂れ下がるような格好となったので、「これはすぐに自転車を止めないと危ないぞ」と思いブレーキを握ろうとした瞬間、ガシャン!という金属音が!と同時に前輪にワイヤーロックがはさまれる光景が見え、「しまった!」と状況を察すると同時に自転車ごと前に投げ飛ばされる格好となった。つんのめった姿勢がよかったのかキレイに受身を取るかのような感じで左肩からキレイに地面に落ちる。胸には携帯電話と名刺入れ、腰にはiPod、前回転倒した際には見事にiPodがクラッシュしたため真っ先に確認してみるとケースともどもノーダメージ、携帯電話も名刺入れも傷ついていることもなく一安心。ただ若干左腕上腕部分を地面で擦ってしまったため、背広の生地が一部ささくれだってしまっていた。ケガも擦り傷と打ち身が少々、歩道だったのと落ちた先にガラス等が落ちてなくてよかったなぁと、すぐに気を取り直して自転車に乗ろうとしたら、これが全然動かない。スポークを何本も巻き込んで絡みに絡みついたワイヤーロックを力ずくで引き離したものの、前輪カバーが見事にひしゃげて前輪に食い込んでしまっている。いや、それどころか前のめりになった瞬間全ての荷重が前輪フレームにかかったらしく見事「く」の字型に曲がってしまっているではないか!もはやこうなると修復の見込みはない。これだけの衝撃を受けても盗難防止用のワイヤーロックに損傷がないのは頼もしいことだと言えよう。
しかし自転車をそのまま置き去りにするわけにはいかないので、前輪を持ち上げて坂を下り、通行の邪魔にならないよう空き地に一時的に自転車を置かせてもらう。

ヒドイ目に遭ったなぁと思いつつ出勤すると、案の定手の擦り傷が見つかって何が起きたのかを尋ねられることとなり、ことの一部始終を説明したら思いっきり笑われることとなった。「ちょっとしみるけどいい薬があるよ」と言うので見せてもらうと、薬の名前は「コロスキン」。いかにもベタな名前だなぁと思いつつ塗ってもらうと・・・うわー、これは本当にしみる。キツイなんてものじゃない。思わず指がピーンと伸びて硬直してしまうほどのもの。しかもなんかセメダインのような匂いがする。薬の効用を見せてもらうと、なんでも傷口を素早く覆って固めて回復を早めるためのものらしい。ふーん、こんな薬があるもんなんだね。
ヒリヒリがひいたところで先ほど脱いだ背広をハンガーにかけようと手に取ると、見事に地面に打ち付けた左肩の裏に大きな穴が開いてしまっていた。あーあ、これはもう完全にダメだ。これが休みの日でお気に入りの服など着てようものなら相当凹むことになってしまったに違いないから不幸中の幸いだと考えよう。


これが問題のワイヤーロック


見事に折れ曲がった前輪フレーム


そして穴が開いた背広

この週末のうちに自転車を調達しておくてはなるまい・・・と思いつつ、いい機会なので前々からどうしようかと考えていた、スズキのスクーター「チョイノリ」の購入を検討してみる。パワーは期待できないバイクでせいぜい35キロ位しか出ないらしけど、自宅から駅までの約3キロの道のりだからスピードもパワーも必要ないし、だいたいスクーターの制限速度は30キロなんだから必要にして十分な性能だ。
早速帰宅してオークションで探してみると新車・諸費用込みで4万円前半で意外と出品されている。これなら送料を考えても地元で購入するより安くなるだろう。でもって自転車を新たに買うにしても1万円位はかかる・・・年内には原付に切り替えたいと思っていたところだし、ここは1つ思い切って購入しようではないか!無事にお目当ての品を出品価格で落札することが出来て何より♪

明日は江南の五条川まで花見ツーリングだー。