ツッコんで ツッコミまくりの 大学祭

(昨日からの続き)
寝る前に、メール書きや遊び支度に手紙をしたためた後、ようやく布団に入る。
朝目を覚ましてみれば外は実にいい天気で、絶好の外出日和。そんなわけで今日は突発的に決まったミニオフ形式での学祭見物に行くことになっていたのであった。

10時半に集合、ということで駅周辺を見て回り、少し遅れながらに駅に戻ったところでまずはCさんと合流、そして遅れること○分、Bなる人とRさんとも無事に合流を果たす。なんで遅れたかネタとしても理由を知っておく必要があったので聞いてみたら、もともと遅れ気味になっていたところにB人が2度ほどトイレ休憩したためにますます送れてしまったらしい。アウトーーーーーッ!
とまぁ無事に揃ったところで学校に移動を始める。本当に今日は非常に天候に恵まれて、日陰との寒暖の差があるものの、少々暑いほど。道中に広がる田んぼを見ながら田んぼでこういうのを捕まえたことがある等など、生き物の話となった。その折に、「昔仕掛けておいたワナに死んだモグラがかかっていた」との思い出話がB人の口より語られる・・・何かひっかかるところがあって思考を巡らせることしばし・・・、

「死んどるモグラがワナにかかるかーい!」
「いや、そういう意味じゃなくてー」
「そんなゾンビみたいなモグラがおるかい!」
「だーかーらー」

まぁ言わんとすることは分かってはいるけれども、こういうことはせっかくだからつっこんでおかないと気が済まない。正しく表現するのであれば「モグラがワナにかかって死んでいた」、であろう。そんな大小様々なツッコミを繰り返していたところ、

「そんなつっこんでばかりで疲れませんか?」
「誰のせいじゃー!」

とまたしてもつっこみを入れる羽目に。いやはや本当に楽しい。

学校に着いたところでYさんとも合流、これで今日のメンバーは勢揃い。どうにも来たことのある場所で見たことのある学校だなぁと記憶の糸を辿ってみたら、以前大日本印刷に勤めていた時に学校の案内パンフレット作るための打ち合わせで来たことのあるところだった。うむむ、偶然とはいえ面白い。
学祭なんて本当にもう10年ぶり位で懐かしいやら逆に新鮮やら、いろんなお店が立ち並んで活気もあって賑やか。思わず中島みゆきの「時代」のワンフレーズが頭の中でリフレイン。こんな~時代もあったねと~♪
さすがに展示しているものもオリジナル制作で売られているものも一味違う。その技術たるや決して学んだところでとても身に付けられそうにない。たくさん見るものがあって実に飽きない。
一息いれるべく出店のクレープ屋さんにはいって小休憩。メニューを見てマロンクレープをチョイスする。オプションでバニラアイスを入れてもらうこともできるようだ。クレープにアイス、実に素敵な組み合わせだ。そこでB人が注文したのはツナタマゴクレープ、うん、クレープと言えば甘いものがメインに考えられがちだけどそういう選択もありだよね。注文がそれで終わるかと思ったら、

「えーっとバニラアイス乗せで」
「ちょっと待たんかーい!」
「え?どうかしましたか?」
「どうもこうも、ツナタマゴのクレープにアイス乗せるヤツがおるか!」

注文を受けたお店の人も冗談なのか本気なのか判断できず、「本当に乗せちゃってもいいんでしょうか?」と疑惑の眼差しでこちらの様子をうかがっている。

「だって、ほら、バニラアイスも材料にタマゴ使っているから大丈夫ですよきっと」

ほう、そーなのか、そーなのか。原材料さえ同じなら何を混ぜても大丈夫だと言うとですかー!出来上がってくるのを待つ間、お店の人に尋ねてみることとした。

「今までにツナタマゴクレープにアイス乗せた人、います?」
「いません」

・・・そりゃそうだ。B人は運ばれてきたクレープを受け取るやいなやガブリ!

「どうだ?」
「いや、ウマイですよ?」
「んなわけあるかーい!」

じゃあアイスクリームの上にシーチキンの缶詰乗せても食えると言うのだろうか・・・。げに恐ろしきは他人の味覚。

「パグさんだって激辛なもの平気で食べるじゃないですか」

四川のタンタン麺とツナクレープのアイス添えを一緒にすなー!
全く以ってつっこみっぱなしの1日だ。

などと楽しい時間を過ごしているうちに午後4時を過ぎ、少し暗くなるとともに冷え込むようになってきた。4時半からライブがあるということでYさんとはここでお別れ、そして自分達も頃合なので帰ることとなった。イロイロ中を案内してもらってありがとー!
そして名古屋駅に着いたところで3人と別れ、今日の見学ツアーはこれにておしまい。いやはや実に楽しい1日となった。
しかしまだ寄るべきところがあったので栄まで出かけて三越で買い物した後、それを抱えてクロネコヤマトの営業所に転進する。今日の発送に乗せるためのリミットは午後7時、まぁまだ1時間もあるから慌てなくても全然大丈夫。無事に用を果たし地下鉄に乗ろうとした瞬間、荷物の中に手紙を入れていなかったことに気付いて慌てて先の営業所までUターンすることとなった。まだ荷物出してから10分もたっていないから大丈夫だろうとたかをくくっていたら、既に荷物は出荷されてしまったという・・・え?この10分で?
さすが業界一のスピードをほこるクロネコヤマトだけのことはある。出て行ってしまったものはもうどうにもならないので、入れるはずであった手紙の内容は後でメールを送ることにしよう。

帰宅してご飯を食べながら昨日届いていた喪中ハガキを見ると差出人が奥さんの名前となっている。ん?なんでだろう?よくよく文面を読むと・・・なにっ?!ダンナさん本人だって?!ちょっと待った、まだ40歳にもなってないのに・・・なんで?前の会社で仲良くしていた人だけにまさに晴天の霹靂・・・今こうして当たり前のように生きているけれど、命あることに深く感謝を捧げなくてはいけないのかもしれない。ご冥福をお祈りします。