さながら巨大なボトルシップのように

棚板と組立式卓上パソコンラックの大きな箱を抱えて仕事場へ向かう。朝6時半の電車で空いているからいいようなもののラッシュの時間帯であれば迷惑この上ない荷物であったに違いない。
ぱぱっと掃除を済ませたところで早速セッティングに取り掛かる。ラックは簡単に組み上がったものの、机の下に置く棚がままならない。ピッタリちょうどのサイズ故に予め組んだ状態では机の下には入れられないので、机の下で組むよりほか仕方がない。ごそごそと潜り込んで見通しもきかず自由に手を動かすことの出来ない状態は非常にツライ。おまけにエアコンが入る時間帯ではないので暑いことこの上なし。机の上から下から、時には指先が攣りそうな体勢でネジ止めをしつつ、何度もドライバを持ち替えて細かく細かくネジを回したりとまさしく悪戦苦闘、さながらボトルシップを作っているかのようだ。棚のように大きなものでもこれだけ難儀するのだからボトルシップを作れ、なんて言われてもまず間違いなく途中で「うきー!」と叫んでビンを放り投げてしまうに違いない。苦労したおかげで非常に申し分のない収納スペースが机の下に完成した。

電話が鳴るので出てみたら前の職場からのSOS。「すいません、圧縮して倍の容量になったフロッピーディスクがあるんですけどどうしたらいいですか?」「フォーマットしなさーい!」お次は後ろの席から「なんかパソコンの音声が鳴らないけどなぜだろう?」「再起動しなさーい!」極論すれば世のパソコンのトラブルはフォーマット(再セットアップ)若しくは再起動のいずれかでなんとかなるんじゃないかしらん。

敬老の日も近いことだし、祖母への見舞いとお土産を兼ねて仕事の帰りに買い物による。この季節はなんといっても栗きんとんだ。なんの疑いもなく明後日15日が敬老の日だと思っていたけど、家についてカレンダーを見ると・・・20日。誰?敬老の日を15日からずらしたのは?いつから?敬老の日が月曜日になったのは?毎年コロコロ日付が変わる記念日と言うのはどうにも合点がいかない。

昨日に続いて押入れの片付けをしていたら、探し物が出てきた。これ、これ、ガミガミ魔王チックなこれこそが
「Sky Captain and the World of Tomorrow」
のトレーラーの中に登場するゴーグルの1つなんじゃよー。

上が同じく映画に登場するイギリス・ハルシオン社のゴーグル、でもって下がイタリア・バルファルディ社のゴーグル。かれこれ10年は前に購入したものだけどよもや映画の道具として登場してくれようとは。やはりあなどり難い映画となりそうだ。
そうこうしていると宅急便が到着する。オークリーのサングラス、「モンスタードッグ」。黒くて極太のプラスチックフレームの醸し出すレトロな雰囲気と空気力学に基づいて設計された流線型が組み合わされたネオレトロな風合いが素晴らしい。

これにハンチング帽子と組み合わせたらさながら「まぼろし探偵」のような雰囲気になりそうで非常に面白そうだ。積極的に検討してみることにしようではないか。