2年もの 万感胸に 新天地

ついに異動の当日がやってきた。みんなの前で挨拶をして辞令を受け取る。2年間とはいえ実に密度の濃い2年だったからやはり感慨深いものがある。ここで得た経験、培ったことを今後どれだけ活用することができるだろう。いや、活用しなくては!
拍手で見送られつつ新天地に向かう。まだ何か実感が湧かないような何か置いてきてしまったようななんとも不可思議な気分ではある。まずはダンボール2箱分の荷物を自分の机のところまで運び込んで周りにあいさつをしながら最低限の整理にかかる。なんと言ってもいち早く自分の机の中を固めておかないとスムーズに仕事に入ることができない。

片づけが一段落したところで、転入者こぞってあちこちに挨拶回り。さすがに自分の名前を名乗って回るだけだから、向こうには自分の名前知ってもらっても、こちらとしては誰が誰なのかさっぱり分からないから困ったものだ。もっとも全く知らない顔ばかりではなく、むしろこれまで仕事で関わってきた人の比率の方が高いからまだ助かる。これが完全に知らない人だらけでだったら顔と名前を一致させるだけで随分と時間がかかってしまうだろう。中には顔は覚えているけれども名前は何でどこでいつ頃会ったのかまでは思い出せない人もいる。そういう相手に限ってこちらのことをきちんと覚えていてくれたりもするので、いかなる反応をすべきなのかに窮してしまうこともしばし。逆にこちらが声をかけても向こうが同様の心理状況に陥っているのが見て取れることもあってなんともおかしい。

そんなこんなとしているうちに時間はどんどんと過ぎてゆく。激しく体を動かしたり頭を使ったわけではないけれど、新天地ということでやはり心が緊張しているのかどっと疲れが出てしまう。こういう精神的な疲れは落とすのが大変だぁ。千里の道も一歩から、頑張るでござるー!