ひと月に わたる試練の 幕閉じる

朝4時半の景色は・・・完全に真っ暗!何よりも月が煌々とまだ空に輝いている。おまけに寒気のおかげで冷え込みが非常に厳しい。この「暗い・寒い」というのは、実に意気沈鐘させてくれる。真冬になったらどうなるのかしらん。

会場に到着すると同期生や知った顔がワイワイと集まり、同窓会のような感じがしなくもない。せっかくだから気の合う者同士みんなで有終の美を飾りたいものだ。同期のポポロ仲間に出会って早速「それが例のスポーツ刈りより少し長めの頭ですかー」とのありがたいツッコミをもらう。昨日書いた日記をしっかり読まれていようとは。

それにしても試験の順番待ちの時間というのはいつになってもイヤなもの。落ち着かないわ、緊張するわ、いろんなことを考えてしまうわでロクなことがない。さすがにこの期に及んで資料をじっくりと見直す気にはなれない。一刻も早く終わって身も心も解放されるのを願うのみ!

いよいよ番号を呼ばれ、試験開始となる。最初の課題を与えられて問題を読む・・・こ、これは全然ノーチェックの問題だ!10分間の時間を与えられるも答えを組み立てることができず、焦りに焦ってしまい、それが余計に冷静に思考できない結果を呼んでまさしく悪循環。こうなったら少々問題の条件には合わないけれど、ビクビクとその場で自信なく考えながらやるよりは、多少間違っているのを承知で堂々とやった方がよさそうだ。それでなんとか気分は多少落ち着きはしたものの、やはり頭の片隅ではまだグルグルと答えを求めているようで、完全に気持ちを切り替えることができない。
事実、その自信のなさが本番に現れてしまって緊張してしまい、あまり芳しくない結果となってしまった。こういう場合終わってから「あそこではあーしておけばよかった」などと後悔の念になられてしまうからますますもって始末が悪い。

しかし次の課題にそんな気持ちを引きずるわけにはいかないから、終わったことは終わったこととして、気分を切り替えるよう心に命令をする。もっともこういう命令をしなくてはいけない状況においては思ったとおりになることはまずない。第2ラウンドの結果は海のものとも山のものともつかない、特に失敗したわけではないけれど、だからといって確かな手ごたえを感じられるほどのものでもなく、なんともいいがたい結果となった。しかも最後にもらったのが「人生長いから頑張って」との言葉。これまた「来年も機会があるから頑張って」という悪い意味にとらえることもできれば「来年から新しい立場で頑張って」という良い意味にとらえることもできる非常に意味深な言葉で真意を量りかねてしまう。どっちかというと前者の意味合いが強いような気も・・・。

そしてとうとうおとずれた最終ラウンド。ここまでくると後はなるようにしかならないし、これで解放されるとの思いもあって逆に気持ちが落ち着く。良い結果でも悪い結果でもこれで全てが終わるのだから全力を尽くさねば!・・・とはいうもののこれまたそつなく答え、大きなミスをした気がしないかわりにだからといって手ごたえがあるわけでもない感触となってしまう。まぁこればかりは悩んでも仕方が無い。

結局事前に用意しておいた想定にほとんど触れられることがなかったのが非常に残念。せっかく座右の銘とか尊敬する人物とかイロイロ考えておいたのに・・・くぅぅ。

これで先月11日に始まり1ヶ月近くにわたって繰り広げられた試験はすべて終了!これでようやく心置きなく余暇を楽しむことができるぞー!でも思っていたほどの解放感が感じられないのはきっと白黒判別しにくい手ごたえのせいに違いない。完全に良くも悪くも結果が出てくれるまでは、今しばらくの辛抱だ。

職場に試験が終わった旨を連絡するべく電話をかけると誰もでない。20回ほどのコールの後出たのはまるで違う席の人。「何か会議でもやってるんですか?」と尋ねてみると「○○で○○が○○したから全員そこに行ってるよ」とのこと・・・なんですとー!
い、イヤな知らせを聞いてしまった。が、聞いてしまった以上は仕方が無い。これで今週末はつぶれてしまいそう。
戻る電車の道すがら、みんなで試験の内容や手ごたえについてイロイロ話し合う。やはり十人十色で悲喜こもごもいろいろあったらしい。なんにしてもお疲れ様でした。

職場に戻れば思ったとおりのバタバタ状態で、みんな縦横無尽に走り回っている。あれやって、これやってーと慌しくしているうちにあっという間に時間が過ぎていき、家に辿り着いたのは日付が変わる30分前、さすがに疲れた・・・。でもこれが昨日だったらもっととんでもない状況だったから不幸中の幸いと言えよう。ぜいたく言えばせめて週明けにして欲しかった。

そんな時間に晩ご飯を食べるのは体にあまりよくはないけれど、食欲には勝てず、しっかりと腹を満たす。多少消化が進むまで起きていようかと思ったものの、迫り来る眠気に勝つことはできず、早々にダウン。明日も頑張らなくてはー。