いよいよの 最終章なる X-MEN

涼しくなったかなぁと思いきや、気温はそれほど高くはないけど真夏と変わらない蒸し暑さ・・・本格的な秋まではもうしばらくの辛抱が必要なのかも。
そんな暑さの折、例によっての完徹となってとにかく帰りの電車で寝過ごさないよう、睡魔と闘うのに必死でした。それでも充足感があるので気分的には爽快です。しかし今晩は楽しみにしていた「X-MEN」が控えているのでそれまでにしっかりと寝ておかなくちゃあなりません。お昼前にいそいそと布団を敷き横になったらもう夕方になってました。一風呂浴びたところでようやく頭の芯がスッキリしたので、予定通り映画館に足を運んで参りまーす。

ということでその感想となりますが、見応えバッチリ!でした。シリーズのファンであれば楽しめること間違いないでしょう。もちろんシリーズ作なので前2作を観ておかないとまったくもって話がチンプンカンプンになりますし、スーパーマンよりもアメコミ色が濃いだけに一般向けとは言い難い作品ではないかと思います。
とにかくミュータント同士の戦いなので、その超能力を駆使した戦いっぷりは凄まじいです。それを見事に映像で見せてくれますからその迫力にはただただ圧倒させられるばかり。映像だけではなくミュータントの体を普通の人間と同じにしてくれる薬「キュア」を巡るミュータント社会の葛藤、人間社会のエゴなど人種や宗教問題を抱えている今の世の中について何かと考えさせられる部分があるので、内容的にも非常に充実しています。マグニートー率いるブラザーフットとキュアで対抗しようとする人間の軍隊との間にX-MENが一列に並ぶ場面がありますが、そのカットこそが今作を象徴したものだと言えましょう。何を書いてもネタバレになりそうなので非常に難しいところではありますが、プロフェッサーとマグニートーの関係を色々垣間見ることができたのが印象的でした。ラストは・・・やはりあれで納得しなくてはいけないのでしょうね。

今回がX-MENシリーズの完結作とのことで内容を含めて観終わるとなんともいえない寂しさがありました・・・ラストの1カットとクレジットロール後の映像を観るまでは!
あまりにも意味深過ぎて次回作もあるんじゃないかと思わずにはいられません(ウルヴァリンとマグニートーをそれぞれスピンオフした映画は製作されるようですが)。というかクレジットロールの後にアレを入れるのは反則でしょうに。とりあえずこれから観に行くという方は決してクレジットロールだからと途中で退席してしまってはイケマセン。

ただ・・・残念というか気になった点がいくつかあったので伏字で列挙しておきます。

・サイクロップスの扱いがあまりにも酷い。あれじゃサイクロップスファンは怒ってしまうでしょう。制作上のやむを得ない事情があったのではないかと勘繰りたくなります。
・「フェニックス」の人格についてもう少し踏み込んで欲しかった。どうにもあの破壊衝動が何に因るものなのかがはっきりしません。
・ローグの存在が薄い。前作であれだけの能力を見せたローグ、ミュータントにとっても非常に危険な存在であったと思うのですが・・・。
・ミスティーク、あんまりだー。マグニートーに捨てられたのは分かりますがだからといって秘密を暴露するというのは・・・「女は怖い」の一言に集約されてますが。
・ラストのあの場面、マグニートーが復活しそうなのが意味深過ぎて非常に気になりますし、プロフェッサーも復活するとなると、これからどうなる?!

などなどありますが、それでもしっかり楽しませてもらいました♪