脱iPod

初めてiPodを使い始めたのが2004年1月26日で、かれこれ5年以上も前のことになります。なんでここまで細かい日付が出るかというと、本家探偵局の日記にその辺のことが書いてあったんですね(笑
こうしてみると、ウェブ上に日記を書いておくのも便利なものだと思います。

使ってみて思ったのが、その便利さ。これまでカセットやCD、MDウォークマンと、媒体を持ち歩かなくてはならなかったのが、何十枚ものアルバムを持ち運ぶことができる上に曲の呼び出しも簡単に出来るんですから、当時も既にブームになってましたが、売れるのも当然です。その後はずーっとiPodが手放せない毎日となりました。

そんな折、先日ソニーがウォークマンの新機種を出すというニュースが出ました。ウォークマンという携帯音楽プレーヤーのパイオニアであるソニーでしたが、iPodが発売されて以来、ソニー以外の会社も含めて、同様の音楽プレーヤーを発売するも、ハードの機能性、ソフトの使いやすさでiPodを上回ることはできず、iPodが相当のシェアを握っている状況にあります。

「いくら新機種を出したところで仕方がないんじゃ・・・」と思いつつもニュースを読んでみると、今回の機種は「徹底的に音質を追求したもの」とのこと。タッチパネルだとかカラー画面とか、iPodと通じる部分、通じざるを得ない部分はありますが、非常に興味をそそられました。同じ音楽を聴くのであればいい音で聴きたいものですし、デジタル化の進む昨今、果たして音質にどれほどの違いが現れるのか気になるところです。ということで試してみました。

結論から先に言うと、明らかに音質が違います。音質というよりは「音場」と呼んだ方が適切かもしれません。薄皮がはがれたかのように音の鮮明感が上がったためか、音の作る場、雰囲気、音圧がものすごく厚く豊かになってます。元の聴こえ方を100とすれば、それが150にも200にもなったわけではなく、1割増しの110位じゃないかと思いますが、その10の違いが曲の趣きをぐっと豊かにしているわけです。
しかもこの機種にはノイズキャンセリング機能も付いているので、付加価値としては十二分のものと言えましょう。ハード・ソフトの操作性については、それでもiPodには及びませんが、それでもこれだけの音を聴かせてくれるのであれば、久々にウォークマンに戻ろうと思いました。

ただ・・・これでもiPodの牙城は大きく切り崩せないでしょう。iPodには音楽のみならず、タッチパネルと加速度センサーを活用した膨大な数のアプリが揃っています。総合点で考えれば、まだまだiPodに及ぶものではありません。ただ一点の「音楽を堪能する」という点においての優位を除いては。

例えるならiPodは車、今回のソニーの新機種はバイクと言えます。車とバイク、長所・短所、使い勝手の良し悪しで考えれば、車の方が圧倒的に有利です。同じ「移動」手段として考えれば、ですうが。
では、見方を変えて、「移動」の楽しさ、乗り物としての楽しさを考えればどうでしょう?私自身がバイク好きなので、この辺は判官びいきになってしまいますが、そりゃもうバイクに乗る楽しさってのはもう格別です。今の季節、暖かい風、太陽、新緑の香りなどなど五感をフルに使って「移動」を楽しめるのはバイクならでは。この「乗る」ことに特化し、乗り物本来の楽しさがあるからこそ多少の不便は感じつつもバイクが好きなわけです。

今回も同様で、私自身は「音楽を聴く」ことに特化したソニーの姿勢は素晴らしいなと思います(一応動画や無線LANの機能もiPod同様に盛り込んではありますが・・・)。いろんなアルバムをもう一度この音で聴き直してみたい、と思わせるような魅力があります。
ある意味バイクと同様に、非常にマニアックな嗜好です(笑)。トータル的に考えれば、iPodの方が便利ですもんね。それでも、新たに「聴く」楽しさを再認識させてくれた今回のウォークマンに移行せずにはいられないのでありました。

ウォークマンに乗り換えることを決めたはいいものの、これまでにiTunesで取り込んだデータは、そのまま丸っと流用、というわけにはいかないようです。後からCDを取り込む際には、ビットレートを上げるようにしていましたが、8割方は、iPodを使い始めた頃の、ビットレートの何たるかを考えずに、デフォルト状態で取り込んだものばかり。

そんなわけで思い切って全部取り込みなおしてしまえー!ということで作業を開始しました。CDの数、およそ100枚。一枚取り込むのに3分かかるとして単純計算で5時間。それにジャケットの絵を貼り付けたり、2枚組みのアルバムを1つにまとめたり、検索しやすいようにとアーティスト名を変更したりといった作業が必要になるわけですから、とても簡単に終わる作業ではありません。しかし千里の道も一歩から、ということで地道にコツコツと作業を進めます。昨日、今日と集中したおかげでなんとか無事に終わりました。
CD盤を引っ張り出している最中にも「こんなのあったっけ?」といった新しい発見もあって座りっ放しで目と腰にきましたが楽しい作業でした。昔懐かしのPSG音源の「イース」の音楽が出てきた日にはもう20年以上ぶりに聴いたおかげで懐かしいのなんの。多分PSG音源ってなに?という人がほとんどだと思いますが(笑

CDの取り込み中は、待っているだけでヒマなことこの上なし!の状態だったので、月末を間近に控えているので、ポポロの携帯アプリにいそしんでました。おかげで今月も200超えのスコアとなっております(笑

それはさておき、曲の管理は、iTunesの方が格段に上です。先行している強みもありますけど、やはり追い上げる後発のソニーとしては、ソフトの使い勝手をなんとかしてもらいたいところ。例えば2枚組みのアルバムを取り込んだ場合、iPodだと1枚目の頭から終わりまでを再生した後に、2枚目の頭から再生が始まりますが、ソニーだと1枚目の1曲目、2枚目の1曲目と交互交互に再生してしまうので曲の順番がもーバラバラ。曲の番号を連番に変更すれば回避できますけど、そういう細かいところでは少々不満が残ります。

音楽もジャケットも全部取り込みが終わったので、明日からお気に入りの曲を堪能しようと思います。

お次は、英雄伝説ネタ。

慌しくしている最中に届いたのがコレ、「空の軌跡」ドラマCD。日記を書いている今現在、まだ聴いていません。こういうものが出ると買わずにいられないのは、それだけ深く思い入れがあることの現れでもあります。ゲームの内容をドラマCDに仕立てたものは、また別の面白さがありますからね。
セカンドチャプターが発売された時に作られたドラマCDは、1作目とをつなぐ、本編では描かれない場面がありますからね。その部分だけでも聴く価値は十二分にあるんじゃないかと思います。ちなみにその内容については、伏字にしますが、

・  ヨシュアのスパイ活動を、カシウスは認識していたか?
・  剣聖と剣帝が対峙!

なのですよ。気になる人には気になること間違いないでしょう(笑
ちなみに、「白き魔女」のドラマCDも発売されていますが、このために、PC版のファンからの苦情が分厚いセがサターン版「白き魔女」が誕生した、といういきさつがあったりもします。

ポポロのファーストアニメのサントラでもちょこっとガミガミ魔王やストン&サンダのセリフが入ってましたけど、例えるならああいった物をぐっと拡張した感じ、かも。

・・・なとと書いていると、ポポロのドラマCD、なんていうものが欲しくなりますね。出しませんか?出しましょう!とこの場を借りて強くアピールさせていただきます(笑

ただ、音声だけでヤズムの声を聞いた場合、ちゃんと頭の中に正しくその姿を思い描けるかどうかが心配ではありますが(汗