ワニサンド クロコネシアの ニヨイかな

天気予報では曇り後晴れのはずだった今日は、朝からまたも雨。どうやらやみそうな気配もない。が、万博へと向かう。今日は仕事ではなく純粋に万博を楽しむために!1週間単位で入場者数の変動を見ると全般的に木曜日は少なめで、雨が降っているけどザーザー降りというほどでもなく、曇っている分暑くないので結構今日は狙い目かもしれない。

会場は相変わらず遠足やツアー客でにぎわいを見せている。黄色い帽子をかぶった小学生軍団通称「ヒヨコ部隊」、白と黒の学生服に身を固めた中学生&高校生軍団通称「ゼブラ部隊」などなど雨にも負けず活発的に会場内を動き回っているようだ。
万博といえば今回の目玉はなんといってもマンモス!開催当初と違い見学方法が改善されて、拍子抜けするほど簡単に見ることができた。動く歩道に乗ることしばし・・・「え?アレ?!」というまさにそんな印象。あの牙で印鑑作って限定数で抽選したらもの凄く殺到するに違いないとついつい不謹慎なことを考えてしまう。
しかしマンモスを見ると万博度は大いに上昇するから不思議なものだ。

お次はトヨタ館、日立館は早くもあきらめ三菱館に。「もしも月がなかったら」をテーマに地球環境を考える内容となっている。こちらも1時間待ちではあったけれど、1度の入場者数が多く列が早く進んでくれるので並んでいても苦にならない。雨もいつの間にやら上がって太陽も出ず涼しい風が吹いているのにも助けられる。「月がなかったら地球は1日8時間の高速自転をして海の満ち干きも起きないために生物の進化は今と相当異なり人類は出現しなかった」そんな映像が大音響と共に壁一杯に繰り広げられる様はまさに圧巻。こうしてみると地球がいかに特殊な場所で幸運の積み重ねで生命が進化したのかを改めて認識させられる。もっとも地球は「地球上での進化に最適な環境」であっただけなので、もちろん他の環境で独自の進化をする生命群があったところでなんら不思議ではない。地球は特別な場所であるけれども、同時に特別な場所ではないとも思う。

お昼の腹ごしらえは32センチサイズの巨大ホットドッグ。確かに大きく食べではあるけれど、全部食べたところでさほどの満腹感はなく腹8分目といった感じ。これならもう1本は軽く入りそう。
そしてアメリカ館に行き、ここでもまた色んな仕掛けがほどこされた映像を見て満足させられる。
隣のアンデス館に入ると、展示物にあまり興味はひかれなかったものの、売店に「ワニサンド」と書かれているのを見つけて大いに盛り上がる。一度は食べておきたいと思っていただけにまさにベストタイミング。さっそく1つ買ってかじりついてみると・・・なんか鶏肉と魚肉を足して2で割ったような独特の風味がある。もっとも淡白であっさししているのでワニと知らなければまず気付かないだろう。ワニサンドをかじりつつ、クロコネシアに思いを馳せる。
その後あっち飛び込みこっち飛び込みするも、コレ!というものが見つからない。

そしてイタリア館。ここには入り口にベスパが置いてあるし、中にはドゥカティも置かれている。モモデザインのヘルメットだってある。さらにはチョコレートでコーティングされたフィアットのボディまであるときたもんだ。

この車体を見たら多分10人中半分は「あの車」を連想するに違いない。
そしてイタリア館の目玉「踊るサキュロス像」。約2400年前の像が修復の上が展示されている。こうして実物を目の当たりにするととてつもない歴史と奇跡を感じて不思議な気分になる。2400年前の人が作ったものに、時を隔てて見るというのは、像を通じてその当時の人に触れているかのようなタイムスリップを味わわせてくれる。歴史も古典も・・・こう考えると楽しいんだけどなぁ。

そしてヨルダン館。ここには死海が再現されているということで面白半分に覗いてみたところ・・・単に2階から階下の死海プールに浮かんでいる人を見るだけのものだった。「なんだ、これで終わりなの?」と思い出口に向かおうとしたところで「サンドアート」の実演販売にぶつかる。色とりどりの砂を瓶に流し込んで絵を描くという、出来上がったものだけを見たら一体どこをどうやったらこんなものが作れるのかと首を傾げずにはいられないほどの作品だ。

思いっきりその場に張り付いて、その職人芸を徹底的に観察する。その手際とテクニックはその場の全員から歓声の声が上がるほどに素晴らしいく、あんな風にして作るのか!と納得しつつ深い感動を覚えてしまう。

さらには好きな文字を指定すれば名前入りのまさにこの世に1つしかないサンドアートと作ってくれるとのことなので、迷うことなくオーダーを入れる。どうやって文字を絵の中に埋め込むのだろう?と作業の様子を見ると・・・うーん、なるほどそうきましたか!
1時間半ほど順番待ちとなったけれど、まさに万博らしい万博みやげを手に入れることが出来て大満足なことこの上なし。いやはやいい掘り出し物を見つけた♪
万博に行くならぜひともヨルダン館でサンドアートを見ておくことを強くオススメしておこう。

随分と歩き回って疲れたけれど、仕事から離れるとやはり万博会場は非常に面白い。ただ1日で全てを味わうのはムリがあるので、最低でも2日は欲しい。それなら企業館で少々並んだとしてもあちこち見て回るのは不可能ではない。機会があれば、もっぺん行こう。いや、行かねば!


今日の大収穫(名前の入ったビンの表側とその裏側)