もう1つ、ソニーつながりの商品レビュー。
プレステにポポロがあるのでソニー好き、というのはもちろんありますけど、さっきのヘッドマウントディスプレーにしても、カセットテープ時代のウォークマンにしても、プレイステーションにしても、ソニーの商品ってフロンティア精神にあふれてるんですよね。初代プレイステーションが発表された時も、パナソニックの3DOリアルの例もあって、「家電メーカーが作るゲーム機だからどうせ売れないでしょ」なんて下馬評が出てましたけど、フタを開けてみたら一気にゲーム機の勢力地図が変わりましたし。
アメリカの液晶テレビのシェアが2%を切ってソニーのモノ作りの危機的な状況、なんて言われていますから頑張って魅力的な商品開発を進めてほしいと思ってます。

ということでポータブルアンプの通称ポタアン。
ポータブルアンプという商品ジャンル自体は結構マニアックなものだと思ってます。音楽プレイヤー単体じゃイヤホンとかヘッドホンの性能を十分に引き出せないから、別個にわざわざアンプを持ち歩こう、ってわけですから。
機械的な役割としては、例えるなら影絵で言うところのバックの光源です。光が弱いと映し出される影絵はぼんやりしてますが、光量を上げることで濃淡のあるハッキリとした影絵を写すことが可能となります。音楽プレーヤーの音声出力では、イヤホン等を鳴らし切るだけの信号が出せないのでそれを増強するための機械なんですね。
「本当にそんなんで音が変わるの?」と思うかもしれませんが、劇的に変わります。音の1つ1つが明瞭になって解像度が上がるので臨場感が違いますし、高音の伸び、低音の迫力も一気に上がります。さらにマニアックに追求するとプレイヤーとアンプをつなぐケーブルを変えたり、イヤホンのケーブルまでも変えるという道もありますが、それはまた別のお話(笑
光源に色をつければ影絵の雰囲気が変わるのと同様に、アンプにも個性があります。元の音をそのまま増強するフラットなものもあれば、低音が強調されるように味付けされているのもあります。イヤホンやヘッドホンにもそういう個性があるので、こうしたポータブルアンプと合わせる時には、個性の相性が出てくるため、その辺の組み合わせが非常に難しいところでもあります。なんてところが既にマニアックな領域になっているわけですが。
なので、ソニーがポータブルアンプを作った、というのは非常に興味深いです。いよいよポタアンも普通の存在になってきたのかもしれません。
CDに入っている音をそのまま楽しめるようにと、iPodには無圧縮で音楽を取り込んであります。使っているのはオーディオテクニカのウッド製のヘッドホン。イヤホンに比べると大げさな感じになりますが、低音から高音まで貪欲に追い求めるとこうなります(笑
でも、イヤホンも愛用してますから、ヘッドホン>イヤホン、では決してなく、それぞれの個性があるので一概には言えません。
USB端子でiPodからデジタル入力が可能となっているので、そのままデジタルデータを鳴らす、という点では申し分のない選択です。
このヘッドホンとの組み合わせについては、低音がつぶれることなく小気味よく鳴って、高音も、いわゆる歌のサ行の音が突き刺さることなくキレイに伸びるので、まさに文字通りに「音を楽しむ」音楽が聴けます。これ聴いていると通勤時間があっという間なんですね。むしろ、もっと聴いていたいと思えるようなほどの余韻を残してくれます。
アンプ自体の性能を語るには、いろんなイヤホンで聴き比べる必要があるんでしょうけど、手持ちのものに関しては、大いに満足のできる音を聞かせてくれる、そんなハードなのでありました。






