1冊の本が手元に届くまでに色々とやきもき感や焦らされ感が味わえるというのは非常に楽しいものです。一般的な本だったらここまで盛り上がらずに配達されてくるのを単に待ってるだけですから。
待ち焦がれた本の重さを手に感じる喜び、テレビのように受動的なものではなく、ページをめくって能動的に世界に触れるという感覚、読み進めていくうちに左手の厚みが減って終わりが近付いていることの悲しさ、などなど兎にも角にも本という媒体の醍醐味を味わわせてくれる作品でした。
中でも闇の奥に進んでいく時の文字の反転には思わず「うぉ」と口をついて鳥肌立つほどのゾッとした感があって、本にはこういうことができるのかと驚かされもしました。
お話は、ポポロ好きには思わずニヤリとしてしまうというか、それどころじゃ済まなくて、声にもならない声が出そうなくらいになもので、特に、マヤのあの言葉には、間違いなくみんな黄金の鍵のことを思い出さずにはいられなかったんじゃないかと思います。確信犯的に、非常にいい意味での卑怯さです(笑
そんなことも手伝って、気がついたら涙が出ていたわけで、色んな点がつながって謎が明らかとなって、大団円へと向かっていくことに心底ほっとしながらもこれで終わってしまうんだと、心丸ごと深く入り込んだ世界が閉じようとしているんだと思うと、嬉しくも哀しい、いたたまれない気持ちに襲われました。
本を閉じた時の寂寥感には少なくとも数日の間はさいなまれそうです。こういう気持ちって朝起きた直後が一番強いですからね。なんかこう、1つの物語が終わってしまったのに、日常生活が変わることなく始まることのギャップというか、次は何を楽しみにしたらいいんだろう?とか色んな思いが混ぜこぜになるんです。
その最たる例がポポロ2のエンディングを迎えた時の2000年の3月。もう14年も前のことですけど、今でも数日続いたあの寂寥感は忘れようがないです。あまりにも嬉しかった反動で、またしばらくの間はポポロの世界と離れることになるのかと思うと無性に寂しかったものです。それがきっかけて探偵局が立ち上がって、今この日記を書いているという状況があるわけですから、世の中まさに合縁奇縁。
正直、このまま金の月のマヤが終わってしまうというのは非常にもったいないです。というよりまだ完全に危機が解決されたわけじゃないですから、是非とも新たな物語が語られることに期待しています。賢者の書を手にしたまま消えたあの人が戻ってこないことには完全な大団円にはならないですし、きっとその背後には糸を引いているさらなる黒幕がいるような気がしてしょうがないので第4巻の登場を待ちます!
そのためにもまずは本を買わなくちゃ!ということで、前回の日記に書いたとおり、2巻&3巻を1冊ずつ追加購入しておきました。これで各巻が7冊ずつでスリーセブンになりました。

三省堂で在庫検索すると全巻セット、なんてのが別のISBNコードで登録されてるんですけど、3巻セットでハードケース入り、が出るなら喜んで買いますとも、えぇ。

