といっても映画館に行ったわけではなく、レンタルなんですけどね。
さすがに年明けからずっと「ウォーキング・デッド」を一気に観たら、救いのなさに気分が滅入ってしまったので。
1作目が「トロールハンター」。ツッコミどころ満載の非常に楽しい映画です。内容はコメディチックなものではなく、ノルウェー政府が国民から隠蔽しようとするトロールの存在を暴こうとする学生のドキュメンタリー映像という真面目な体裁ではあるものの、設定がもう追求しだすとキリがないです。
そもそも政府がなぜトロールの存在を隠そうとするのかが判明しません。自然保護の一環として、紫外線を浴びると死んでしまうというトロールを守るためなのかと思えば、作中で、山を切り開いて道路を作るために大量にトロールを抹殺した、なんて話も出てくるので希少生物の保護ってわけではなさそうですし、旅人が襲われることもあるという危険な存在なわけですから、保護の理由が見出せないです。
学生の取材に協力する強面のトロールハンターも、最初は一切インタビューに応じようともしない態度でしたが、急に「政府のやり方に疑問を感じているから、その事実を国民に公表してほしい」と手の平を返したように協力的な態度になり、政府関係者が、学生がカメラを回しているのに気付きながらも、すぐに取り上げるようなことはせず、最後の最後でカメラを奪おうとする、などなど謎の行動を挙げたら枚挙にいとまがありません。
さらには、トロールはクリスチャンを襲うという、ハリウッドでリメイクされたとしたらこの辺はどのように扱うのだろう?と思わずにはいられないような性質もあったりします。
などとツッコむところはありますが、そういうところもひっくるめて面白いと思える映画になっているのが不思議なところではあります。清々しいまでの、いい意味でのB級映画。
で、2作目が「アタック・ザ・ブロック」という、公式サイトでは「団地の不良キッズvs謎の凶悪エイリアン」という見出しが使われているイギリスの映画。
団地(ブロック)に住む不良少年のグループが、空から落ちてきたエイリアンを殺して持ち帰ったばっかりに、団地だけにエイリアン続々と押し寄せるようになり、不良少年がこれを撃退する、というSFモノなんですが、エイリアンの襲撃という規模の大きさの割には、舞台は団地の区画のみという非常に規模の小さい内容で、絶望的にエイリアンが強いわけではなくせいぜい猛獣レベルであるのに加え、エイリアンに襲われる原因を作った張本人が、命がけでこれを撃退したヒーロー的な扱いになるという、何をどこからどうツッコんだらいいものかともどかしさを感じずにはいられない作品となってます。
エイリアンが襲撃してきた理由も最後には判明するんですけどね、なんかこう、「えぇ?!」的な感じで、思わず笑ってしまうもので、おフザケ抜きの侵略SF作品なんですが、観終わった後には妙な脱力感を感じました。
それでもラストまで、展開を気にしながら結構ハラハラとさせられますから、これまた、「つまらーん!」と一言で切り捨てられる映画じゃあないんです。でも、こういうシナリオでゴーサインを出して作ってしまえる勢いっていうのは非常に大事なんじゃないかと思います。
シナリオも演出も、映像的にも非の打ち所がない位に完璧!というハリウッド作品ばっかりになってしまっては面白くないんですよね。
とこうして書いててふと思ったのが、今のゲームの現状。プレイステーションが1→2→3とハードの性能をアップさせるのに伴って、映像は非常にリアルなものになった反面、制作コストも数億~数十億円と膨大なものになってるんですよね。
そのために、あまり冒険的なゲームを作るのは難しくなって、確実に販売が見込める手堅い作品を、ってことになっている状況が少なからずあるのでしょうか、昔みたいに「よく、これ作ろうと思ったよね」と思える冒険的なゲームが減ってしまった気がします。
過去のそんなゲームを挙げてみよ!と言われて真っ先に思いつくのがPS2の「蚊」なんですけどね(笑
そんな意味でも、色々考えさせられた2本の映画なのでありました。



