駅のホームで帰りの電車を待っていると、携帯電話が鳴り出したので確認してみると自宅からでした。普段なら間もなく帰っている時間なのでわざわざ電話をかけてくるということは多分芳しくない内容のはず。少々緊張しながら電話に出てみると、何やら東京で単身赴任している兄から切羽詰った様子で愚痴の電話がいきなりかかってきたとのこと、とりあえずは誰かが怪我したとか不幸があったとかの最悪のニュースではなかったので一安心ですが、それでも今までにそんな電話がかかってきたことは一度もありませんから穏やかな話じゃあありません。
詳細は帰宅してからじっくり聞くとして、概要だけでも確認してみると1人暮らしで食生活がままならず体調崩したところに、半年前の異動で担当することになった仕事にどうしても馴染めず精神的に参ってしまったようで、身体的精神的疲労のダブルパンチで誰かに電話をかけずにはいられなかったとのこと。帰ってみたら再び電話が継続しているようだったのでしばらく耳を傾けて様子をうかがってました。
途中親が「電話代わって話を聞いてもらえんだろうか?」とアイコンタクトしてきましたが、多分弟には言いたくない状況だろうと思って断ったところ、後ほど「(私に)話を聞いてもらったらどうだ?」と持ちかけてみると案の定「今日のところはいい」との反応だったようで、さもありなん。
仕事について何をどう悩んでいるかはこの前遊びに来たときに既に聞いていたので、傍で電話のやり取りを耳にすれば状況は概ね理解できます。理解はできますが・・・仕事上の悩みは最終的には本人でしか解決できず、他人がアドバイスしてどうこうできるものじゃありません。余計なアドバイスしたところで「そんなことは言われんでも分かってるけど、それができんから悩んどるんだ!」と火に油を注ぐ結果になるのは目に見えてます。
かつて印刷会社の営業マンをしていた当時、担当するとある携帯電話会社の契約申込書を増刷するさい、自分の不注意で1千万円もの請求不能事故を起こしてしまった時には、相当胃の痛む思いを、それこそ夢にまで見て飛び起きるほどに悩んだことがありました。自分で解決しなくちゃどうしようもない時は、結局悩みぬいて足掻き尽くすしかないんですよね。
とはいえ、兄は昔からネガティブな方向に物事を考えがちな性格で、精神的に参っているといろんな可能性を考えなくちゃいけませんからひとまず親にはしばらく泊り込みで様子見に行ってきたら、とアドバイスしておきました。もっとも兄は自分に似てしまったのだろうと、ネガティブ志向を自認する親だけに「自分が行ったところで何の解決にもならんだろうし・・・」との反応が返ってきたので、「勝手に結論付けんでもええから、とにかく理由付けて面倒見に行っておいで!」と念押しすることとなりました。
ちなみにその反面、私は、自営業に失敗して億単位の借金抱えることになっても飄々としていた父親の楽天的な血を引いてます(笑)。つくづく家族ってのはうまくバランスが取れているもんだなぁと思います。
今日の今すぐになんとかなる話ではなさそうなのでしばらく慎重に様子をうかがおうと思いますが、なんとも難しい問題でもあります、はい。





