このところ天気が不安定で毎日週間天気予報を見ながら気を揉んでいましたが、予報から傘マークが消えていいキャンプ日和になりそうなので行ってきました。今回は山梨県北杜市の標高約1,000メートルに所在する林間キャンプ場です。
行きは中央道を通って諏訪湖を経由しての北上ルート、帰りは静岡経由の新東名ルート。NEXCO中日本のツーリングプランを使えば往復3,600円+αで済むのでかなりお得です。自宅を出発して一気に諏訪湖まで進みます。
途中のスーパーで晩の食材を仕入れたところでキャンプ場に向かう前にお昼ご飯。
久しく食べていなかったのでここはほうとうだろうとあたりを付けておいたお店に入ります。夏のメニューで麺は冷たくつゆは熱いという「おざら」なるものがあったので物珍しさもあってこれにしました。食感は名古屋名物冷やきしめん、いわゆるころきしに近いですが、こちらの方が生地が厚い分、よりもちもちしてます。揚げたての野菜がたくさん入ったお椀に注いだ熱いつゆにくぐらせて食べるお味は格別で食べ終わるのはあっという間でした。大盛りでも十分よかったんですけど晩ご飯の楽しみもあるので我慢です。
ここからキャンプ場まではわりとすぐでしたが、ナビの案内するままに走ったら落ち葉や落ち枝まみれの狭路で「ホンマにこの道でええんやろか?」と半信半疑で走っていたら無事に着きました。後で地図を確認したら、事前に調べていた大きな道ではなく、ショートカットのルートでした。
今回選んだキャンプ場はコチラ。「大自然に抱かれたキャンプ場 ウッドペッカー」、カラマツ林の中にある非常に静かで落ち着いた雰囲気です。場内の通路はしっかり踏み固められているものの、砂利あり、起伏あり、坂道ありとトップ・パニアケースをフル積載のバイクだとヒヤヒヤすることこの上ない状況でしたが、アフリカツインの性能に大いに助けられました。前のCB1100だったら多分泣いてます。
お値段は全てコミコミで2,300円。売店には薪はもちろん、お酒にお菓子も置かれているのでキャンプ中に足りないものが出てきてもちゃんと補充できる感じです。薪はお金を払って管理棟横の置き場から好きなのを選んで持っていくというアバウトなシステムでした。
土の地面に枯れたカラマツの葉が積もっているので地面は非常に柔らかいです。そして自分が割り当てられたサイトのバイクスペースは左下りのやや斜面でイヤな予感しかしません(笑)ひとまず地面に埋まっている石の上にサイドスタンドを下ろしてバイクから降りようとしたところ、ずるっと滑ったサイドスタンドの接地面が枯葉の上にずれてバイクの重みで地面にズブリ。
これ、このまま降りたら絶対左側に倒れるパターンだと半ば諦め、倒れたとしても地面は枯葉だしゆっくり倒れるパターンだからまぁいいかと右足を振り上げて降りたところ、かなりの傾き具合ではあるもののギリギリ倒れずに済んだのですぐに腰を入れて水平に戻し、安全な位置まで移動することができたので事なきを得ましたが・・・このバイク倒したら起こすの相当大変だろうなと実感させられました。その後はサイドスタンドのめり込み防止プレートを敷いたので大丈夫でしたが準備は大事です。
テントとタープを立ててある程度の荷解きをしたところで最寄りの温泉に。なんだか雲行きが怪しく途中でわずかにポツリときたものの雨に降られることなく無事に到着できました。
ところが、早速露天風呂に、と窓の外を見ると土砂降りのゲリラ豪雨で、湯面にはバチャバチャと水紋が激しく広がってます。流石に上から雨をかぶりながらお湯に浸かることもあるまいとサウナに入りつつしばらく様子を見ていたら雨は上がってくれてなによりでした。あのまま土砂降りが続いていたらキャンプ場に戻るまでに悲惨なことになってました。天気予報から合羽はいらないだろうと用意していなかったのが今回の反省点。
無事にキャンプ場に戻る頃には午後4時を回っていたので晩ご飯の準備開始です。
キャンプ場に到着した時点で水に浸けておいたご飯を炊きつつ、まずは鮭のホイル焼き。適度な厚さの切り身がなかったのでまぁいいかと買ったはいいものの、実際に包んでみたら絶対に厚すぎて中まで味染みないよね、というボリューム感だったので、目分量でめんつゆかけて持ってきたバターも全部投入して焚き火の上にポイ。
続いてブリの照り焼き。こちらもめんつゆのみで味付けするという簡単調理。ただ、下ごしらえ用の料理酒を用意していなかったのが悔やまれます。来る途中で甲州ワインは買っておいたんですけどね。
米の炊き具合を見つつ、焚き火に乗せたホイル焼きを確認しつつ、スプーンでブリにつゆをかけつつ、さらにはお酒を飲みつつと慌ただしくしていると、なんだかポツポツと雨の降る音が。幸い、頭上にはカラマツが広がっているので直撃はないものの、それでも徐々に水滴が落ちてきたので薪やら焚き火台をタープの下に避難させてホッと一息ついたところでご飯の準備も整いました。
ホイル焼きも照り焼きもキャンプ飯なら許されるだろうというまずまずの味だったのと、白飯がこれまでの中で最高の炊き上がりだったこともあり、非常に満足のいく結果になりました。もっともブリ2切れとばかでかい鮭の切り身は量が多すぎました。残した鮭とご飯はコッヘルの中に入れて翌日の朝ご飯としましたが、おいしく炊けたご飯は冷めても十分に美味かったです。白飯と鮭の組み合わせは絶大です。
晩ご飯を食べ終わる頃には雨も上がってくれたので、再びタープ下から焚き火台を取り出しての焚き火タイム、またいつ雨が降り出すか分からないのと結構肌寒いこともあり、早めに燃やし尽くしてしまおうと短期集中型のキャンプファイヤーとなりました。
これだけ激しく燃えると熱いです。ジーンズの表面が知らず知らず熱を持って肌が触れた時に熱っ!となる冬のストーブ前のふくらはぎな感じ。でも気持ちよく暖を取れて、炎の揺らぎに癒されたおかげで甲州ワインも美味しく楽しむことができました。
翌朝目を覚ますとテントとタープの上には雨とともに落ちてきたであろうカラマツの枯れ葉がビッシリ。日の出もまぶしく雨の心配もなく、途中で何度か雨に降られはしたものの、風が全くなかったのが幸いでいいキャンプ日和だったと思います。静かに心地よく過ごすことができたので、また機会があれば来てみようといういいキャンプ地でもありました。
帰り道は身延町経由で新東名を目指したので途中でお土産を買い、隣のお蕎麦屋さんでお昼ご飯。お蕎麦屋さんも入った時には半分くらいの入りでしたが、店を出る頃には満員になってました。注文を受けてから丁寧に時間をかけて天ぷらを揚げて出すというやり方で、料理が出てくるまで20分はかかったので、結構な待ち時間になるのは間違いないでしょう。
これだけ揚げたての天ぷらが付く天ざる定食でしたが、非常にお値打ち価格でした。ここでもざるそばを大盛りにしておけばよかったと悔やまれましたが、麺類は正義です。