銀河もみじキャンプ場

星空を見たい!ということで再び長野県は阿智村に行ってきました。2週間予報の雨予報をヒヤヒヤしながら見てましたが最終的には雨マークがなくなり、一時的に降りはしたものの恵まれたキャンプツーリングになりました。

キャンプ場を目指す前に職場の人からオススメしてもらったお蕎麦屋さん「こまつ屋」に行きました。土日は激混みということですが金曜日の開店時間の15分前に着いたところ4番目でしたが、開店した時点で店内の席は埋まり、食べ終えて出た時には既に数人の待ち客がいたので平日でもお昼時には相当混んでいるのでしょう。

名物の肉そばはラー油の入ったおつゆで食べるという未体験の味で、大盛り+肉倍増+エビ天でガッツリいただきます。肉とそばとラー油の風味が実にマッチングして美味いことこの上なし、少し多いかな?と思っていた肉そばがあっという間になくなりました。これはホントに美味い。勧めてくれた人はこれを食べるために結構頻繁にツーリングに来ているのだとか。次にグルメツーリングを計画するなら是非ともまた寄りたいところです。ラー油入りのおつゆ、暑い時にソーメンとかで試してみるといいかもしれません。

昼ご飯を済ませたところでスーパーで食材、コンビニでお酒、ホームセンターで薪を購入してキャンプ場に。ナビの示すがままに走っていると工事車両が止まっているエリアに入って警備員の人が怪訝そうにしているので間違えたかと思いきや合ってましたが初見殺し?

狭く曲がりくねった道をしばらく上っていくと管理棟が見えてきました。日中だから問題ないですが夜間にここを走るのは難儀しそう。もっともそんな時間にキャンプ場を出ることはありませんが。

管理棟前の掲示板には当日の割当て場所の一覧が出ており、予約したテントサイトは自分のみという貸し切り状態。バンガローやほかのスペースの予約も全部で数組しかいなかったので流石は平日といったところでしょうか。

キャンプサイトは舗装された道路から砂利道の下り坂を下りて直角に曲がるというなかなかえぐい作りになってます。アフリカツインのグラベルモードでなんとかなりましたが、荷物を積んでいる分不安定なので、砂利にハンドルを取られるあのイヤな感じは慣れないものです。

スペースはソロテント+小川張りのタープでちょうどいいくらい。日差しが強かろうと思って厚めのタープにしましたが、それほど太陽が出ていなかったのでオーバースペック気味でした。普段はモンベルの軽量タープを使っていたところ、せっかく買ったんだから一度は張ってみなくてはなるまいと持ってはきたものの大きさと重さを考えるとレギュラー入りは難しそうです。

その分、タープ下のスペースはしっかりあるんですけどね。タープの最適解を探し始めると奥が深いかもしれません。もちょっと軽くてこれよりは少し小さめのタープが欲しいところ。

設営を終えて缶ビールで喉を潤しつつ薪を割りつつしていると雨が降ってきました。ずっと雷が鳴ってましたが、空は割と明るかったので大丈夫かと思っていたら甘かったです。

最初はポツポツくらいの感じでしたが次第に雨脚が強くなって叩きつけるほどに。日除けに張ったタープでしたが、ここまで強い雨になるとは思わなかったので張って正解でした。雨雲レーダーを確認するとやむまでに1時間近くかかるらしく、やむのを待っていたらシャワー室が閉まる午後5時を回りそうだったので先にシャワーを浴びることに。パニアケースの中に折り畳み傘を入れておいてよかったです。シャワー室は400円で時間制限はなく、ボディソープとシャンプーが用意されているという非常にありがたい仕様でした。

シャワーを浴びてスッキリ汗を流して出てくる頃には雨も上がって気持ちのよい青空が広がっていて、風もひんやりと涼しさを感じるものになってました。山の天気は変わりやすいとよく言われますが、あの雨からよくもこんなに青空になったもんだと思います。

そして小腹が空いてきたところで夕食タイム。今回のキャンプ食のテーマはたこ焼きです。屋外でたこ焼きを焼きたかったというただそれだけ。わざわざカセットコンロの炎たこを持ってくるのもどうかと思いましたがパニアケースにすんなり納まったのとたこ焼きには欠かせません。流石に熾火で焼くもんじゃありませんし。クーラーボックスを積んでくるのは今回が初めてでしたが、ベルト3本で締めればしっかり固定されるので、これがあれば真夏でもキンキンに冷えたビールが楽しめますし、テーブルにもなりますから積極的に活用したいと思います。

ということで焼くのは手慣れたもんです。

たこ焼きのおともに先日発売されて気になっていたアサヒの缶チューハイ。生のレモンスライスが入っているということでどんなんだろうと飲んでみると新鮮なレモン感が凄い。しっかりレモンの風味が感じられて今までの缶チューハイとはかなり違います。値段も270円くらいと高めではありますが、その価値は大いにあると言えましょう。たこ焼きとの相性もバッチリで、実に飲み食いが進みます。買ってきたタコを使い切るべく同じ量のたこ焼きをもう1回焼きましたが、流石に多過ぎでした。でもまぁ、ビールとチューハイ計4本飲み、たこ焼きで満腹になるキャンプというのもいいもんです。

たこ焼きを焼き終えたら次は薪焼きです。結構時間が押していたのでペースを上げないと寝るまでに使い切れません。とにかくもう積み上げて燃やすのみ。ファイヤーディスクのソロサイズはコンパクトでいいんですけど通常の薪だとはみ出してしまい、炭が皿から落ちないよう気をつけなければならないのが短所。次からはもうワンサイズ大きい方にします。

普段だったら焚き火を見ながら飲んでるところですが、ワインも日本酒もなく、ストロング系も一切なしと今回のキャンプは少し控えめ。星空を見に来たのに飲み過ぎて寝てしまっては意味がありません。わざわざカメラと三脚まで持ってきたわけですから。

空には上弦の月が綺麗に輝いてました。キャンプ場内の暗い道を歩いていても影が出来るほどの明るさで、これは星空を写すには厳しいなと思いつつ試してみると案の定で数秒露光すると昼の明るさとなってしまって星が映りません。それでも肉眼で見る分には間違いなく感嘆のため息がでるほどの星が見えたので、星空を見るという目的には十二分に達成できました。これほどの星空はやはり地元では見ることができません。天候にも恵まれ、満天の星空を大いに堪能させてもらいました。

それでも午後11時を過ぎると月がだんだん沈んでいき、視界にも入らなくなったのでこれならいけるんじゃないか?と再びカメラと三脚抱えて開けた場所に行ってみたら、見事に撮れました。肉眼でこれほど見えたら鳥肌モノなんでしょうけどね。天の川がキレイに見える時にまた来たいところです。

寝るのが遅くなった分、6時頃に起きればいいかとアラームを設定しておいたら結構な冷え込みと普段の習慣で4時過ぎには目が覚めてました。外も既に明るかったので朝食の準備です。といってもメスティン+固形燃料で米炊いてレトルトカレーを温めてかけるという超手抜きではありますが、外で食べる食事はなんでも美味しいですし、朝からカレーというのもオツなものです。キャンプといえばカレー、というのはいつの時代になっても変わらないものなんでしょうかね。

そしてわざわざ持ってきたコレで美味しいコーヒー。家でも何度か飲んで美味しさは分かってはいますが、外で飲むからこその美味さがあります。朝の冷え込みもあって温かさとコーヒーの酸味と苦みが染み渡りました。

一服したらあとは撤収タイム。結構な夜露でタープ類も地面に敷いたシートも相当な濡れ具合でした。どのみち家に帰ったら干すので適当に丸めてトップケースに放り込んでしまえば終わりです。順調に片づけを済まし、パッキングしたところで後はキャンプ場を出るのみ・・・だったんですけど、最後の最後でやらかしました。バイクの立ちごけ。大丈夫かなと思いつつ横着してバイクにまたがって後退してたら砂利にハンドル取られてバランスを崩し、踏ん張り切れずに右側にバタリ。幸いにも貸し切り状態で周りに人もいないので落ち着いて作業ができます。

左側のパニアケース、トップケースにシートバッグと外せる荷物は全部下ろしたところでいざ!とバイクに手をかけて足を踏ん張ってみると砂利に足を取られてまともに力が入りません。ブレーキを握ろうとしたらポッキリ折れてました。なんとか根元にブレーキロックを引っかけて固定し、何度か踏ん張ってみるものの足が滑るのはなんともなりません。だんだん汗が出てくるわ、気は急くわ、このまま何ともならなかったらどうしたものかという焦りもあって心が折れそうになりましたが、なんとか踏ん張れるようにしてバイクに体重を乗せていったところ、少しずつ車体が起き出し、気を緩めると足がずるっとなりそうになるところをここで滑ったらもうあかんと必死に耐えて押し切ったところ、無事にリカバリーできました。20分近く奮闘してたんじゃないでしょうか。自分で起こせないバイクに乗るものではないと思ってますが、砂利道がここまで厄介なものだとは思ってもみなかったので、いい経験になりました。そのあと砂利道走るのもヒヤヒヤものだったので、舗装道に出た時には心底ホッとしました。

帰りは先月にもツーリングで来たこのお店。前回は本店だったせいか激混みでしたが、午前10時という開店直後だったおかげか一番乗りでした。店先に薪がえらく安く売られていたので次回またこっちにキャンプに来る時のために覚えておきます。

3人前のおそば。喉ごしが美味くてあっという間にペロリでした。蕎麦は喉で食べるもの、というのがよく分かります。

少し早めの昼ご飯を終えればあとは帰るだけなんですけど、帰り道の途中の酒屋さんにそこでしか扱っていない地酒があるということで寄ってきました。ござねぶりとは、宴会の席で肴がなくなっても座り込んでいる酔っぱらいのことだったり、酒がなくなるとござにこぼれた 酒まで舐めるぐらい酒好きである、という意味があるのだとか。家に帰って飲んでみると、麹の風味、酸味と甘みのバランスがしっかり取れた飲みやすい味でやめ時が分からないほど。気が付いたら3合半ほど飲んでいたので恐るべしです(笑

そんなわけで今回も実に楽しい星空キャンプツーリングとなったのでありました。