朝からどんを洗い、終わったところで町内自治会から伸びすぎて路面に飛び出ている庭木を切ってくださいとの要請があったので、バッサバッサと庭木の手入れにいそしみます。家の用事が済んだところで、ようやくフリーの時間となり昨日ツタヤから久々に到着したDVDを観ます。到着したのは「Vフォー・ベンデッタ」と「バットマン/オリジナル・ムービー 」の2本、やはり「Vフォー・ベンデッタ」を保険に回し、バットマンから。
このバットマンは1966年制作のTVシリーズの劇場版で、時代が時代ですからそうそう画面に迫力を求めちゃあイケマセン。たとえナイロン地の衣装にビロードのてかてかしたマントの格好でやや腹が出て乳首のラインがやや出ていようが、バットマンの格好をしていたら誰がなんと言おうとバットマンなんです。ジョーカーとキャットウーマン、ナゾラーにペンギンの4人が手を組んで世界制服に乗り出そうというんですから、それはもう豪華な組み合わせですから期待せずにはいられません。
・・・映像がチープなのはさておき、全体にヒーロー物につきものの緊迫感がまるでなく、なんかコメディな雰囲気に満ち溢れているんですよね。敵役はジョーカーとナゾラーですから陽気なのは判るんですが。ヘリのハシゴから船に乗り移ろうとしているバットマンが海水に足をつけたかと思いきやサメに食いつかれるわ、魚雷を逸らすための装置を使っているうちに電池が切れて使い物にならなくなってしまうわ、バットマンをおびき寄せるためにブルース・ウェインを人質にさらってきてしまうわ、そのブルース・ウェインも色仕掛けに鼻の下伸ばして記者に扮するキャットウーマンに付いていってしまうわ、巨大な爆弾抱えて捨てる場所を探すべく奔走するバットマンの前に音楽隊や修道士が通りかかり、海上にはカップルの乗るボートが流れてきたりアヒルの群れが泳いでいたりで全然捨てられずに困惑するやら、非常に説明じみたセリフで相手がどんな装置を使いどんな回避をしたかを丁寧に説明してくれるやら、まさに「脱力系バットマン」と名付けるのに相応しい、明るいバカバカしさに満ち溢れた内容でした。
きっと「バットマン・ビギンズ」の直後にこれ観たらイメージぶち壊しになること間違いありません。でもこういうノリのものは好きなクチなのでしっかりと楽しませてもらいました。ダークな雰囲気のバットマンもいいですが、こういう悩みのひとかけらもなさそうなバットマンの姿も新鮮味があっていいんじゃないかなぁと思います。
「Vフォー・ベンデッタ」を後回しにして正解でしたー。