新年の 幕開け映画 「カンフー・ハッスル」

新年あけましておめでとうございまーす。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
と日記の場を借りて本年の挨拶を述べるニともに、2005年日記の始まり始まり。

正月というのは特別な日ではあるけれど、特に目新しいことをするわけでもなく、ゆっくり起きて雑煮を食べながら正月番組を観るという毎年ありきたりな光景が繰り広げられている。それでもおせち料理に雑煮のモチを堪能しているとしみじみお正月だなぁという気分を味わうことができる。ありきたりな、定番であることが大切である場合が世の中にはいくつも存在する。
毎年楽しみにしている年賀状を待ち、うひゃー!と嬉しい素っ頓狂な悲鳴を上げて喜んだところで親戚への挨拶回り・・・と言っても祖母宅1軒しかないのであっという間に終わってしまう。

自宅に戻ってからも正月早々急ぎでなすべきことがあろうはずもなく、コタツに入りながらのほほーんとテレビを眺める。どこも似たような内容でなかなか観ようと思う番組がないのがツライところ。そして夕刻となったところで今年1年のスタートを飾る映画「カンフーハッスル」を観るべくいざ出陣!

やはり正月だけあって映画館のロビーはごった返すような人。まさかこれ全員がカンフーハッスル観に来たわけではあるまいと思っていたら、案の定「ハウル~」の上映開始の案内とともに一気に人が減った。それでも上映シアター室に入ると盛況だった。「少林サッカー」同様バカ大爆発な香りがプンプンと漂っているだけに、正月に観るには格好の映画であるのは間違いない。ということで今回の感想を5段階評価で言うならば「3」、思うところは伏字モードにて。

内容的には非常にバカバカしくて面白いし楽しい。もちろん映像もカンフー映画だけに迫力のあるシーンも多く動きもかっこよく小学生の頃にはやったカンフーモノを思い出してつい懐かしさも感じる。それでも観終わった後の充実感が深くない。面白いのだけれども「少林サッカー」を観終わった時のような満足感がない。その理由は1つ、主人公の強さの描かれ方があっけなさ過ぎ。殴られたショックで開眼した、というのは「ありえなさ」としては確かに分かるけれど、それだけでいとも簡単に超人的な強さが身に付いた、というのではなんとも消化不良というか釈然としないというか。無論昔の正義の心を取り戻した主人公が、厳しい修行によって強くなっていった、というのでは普通の展開になってしまうけれど、やっぱりそうした部分があった方がもっと感情移入できたのではないかなぁ、と。

それにしてもCGでなんでもかんでも描けるようになると、マンガやアニメの実写版、という方向がまた今後増えていくのかも。「カンフー・ハッスル」という邦題は・・・原題のままの方がいい。