ばくだん屋 名は体現す 200倍

前々から噂に聞いてぜひとも1度は昼食に行っておきたい店があり、ついに本日その願いが実現されることとなった。その店の名前は「ばくだん屋」。中川区はドンキホーテの店内にある「つけ麺」屋さん。もちろんただのつけ麺ではなく、辛さが選べるようになっている。なんでも辛さ200倍のつけ麺を食べると、店内に名前を飾ってくれるという。そんな話を聞かされては辛い物好きとあってはぜひともチャレンジしてみなくてはあるまい。それにかつて胃けいれんを起こすこととなった「ターラータンタン麺」より凄い辛さのものはまずないだろうから、あれより辛くなければ大抵のものは大丈夫な・・・はず。みんなの注文は最初の店だけあって様子見らしく、2倍・2倍・2倍・5倍、と結構辛さ控えめ。ふっふっふ、そんなことでは男がすたる!男たるもの猪突猛進まっしぐら、打算計算一切抜きでチャレンジするのがロマン!

「ご注文は?」
「200倍!」

「おい、本当に大丈夫か?」「味覚がどうかしてるんじゃないか?」「バカか?」心配してくれているんだか呆れているんだか同僚から声が上がる。なーに、平気平気・・・多分。

「お待たせしましたー」とまずは2倍のつけ汁が届けられる。うん、見た目にもごくごく普通だ。自分の分はまだかなぁとふと目線を上に上げると店員さんが小鉢を片手にグリグリと中をかき混ぜているというか練り混ぜているというかそんな光景が目に飛び込んできた。間違いなくあれだな、と思っていたらまさしくそのとおり。小鉢の中を覗き込んでみたら、汁というよりはペースト状になっている。色も溶岩を彷彿とさせるような鮮やかな赤、香りもすこぶる刺激的だ。指の先につけて舐めてみたら、うむむむ、確かに辛い!これは久々に闘争心を駆り立てられる辛さだ!

早速麺を汁にドボン、ねっとりと麺にまとわりついた赤い汁が「さぁ、我を食してみよ」と言わんばかりに挑発をしている。ずるり、と勢いよく口の中に放り込んでみると、思っていたほどの辛さではない。冷麺のせいかもしれないけど、四川のタンタン麺ほどの辛さは感じられない。とはいえ辛いものであることは間違いなく、食べているうちに汗が滲み出てくる。単に辛いだけのものではなく、うまみがあっておいしいので決して苦痛ではなくむしろ心地よい。すっかり平らげてごちそうさま!
レジでお金を払い、記念の札を書き残してくる。

「200倍 ベリーグッド ぱぐ」

次回来店の際にはこの札がきちんと壁に貼られているかどうか確認しよう。

胃がしくしく痛むようなこともなく、気持ち悪くなるようなこともなく、体調はいたって平常。ただ、時間が経過するとともに、トイレに行くとヒリヒリ感が漂う。まぁこればかりは仕方あるまい。

さて明日も仕事だから帰るぞー、と思った矢先に「帰る前にちょっとパソコンをー」とお呼びがかかる。またかい、と思いつつ症状を聞くと今まで使っていたMOがフォーマットされていない状態で認識されて読み込めなくなってしまったという。どんな使い方しているのか確認してみたら、MOを入れて電源を入れたままドライブのUSBケーブルを抜き差ししていたらしい。そっ、そんなもんMOが壊れても当然じゃー!
データは無事だと思われるものの、MOのFAT領域が壊れてしまったのだろう。すぐにどうすることもできないのでドライブごと預かって家に持ち帰ることにした。もっとも色々調べても簡単に手を加えられるようなものではないので結局データ復旧ソフトを購入して一件落着。後は復元データの内容を確認してもらうほかあるまい。
パソコンがいくら扱いやすくなったとはいえ、基本的な構造は変わっちゃいないのだからくれぐれも取り扱いは慎重にー!