今日は家に帰ることなく、明日の朝6時までぶっ続けで仕事をしてから帰宅するはずだった。午後7時頃にいったん仕事に区切りを付け、午後9時から始まる朝6時までの仕事に備えて休憩を取り、午後8時を回ったところで一応仕事の内容を確認してみようと担当の係に電話してみると「え?昨日から体制変わって今日はありませんけど」・・・ふざけんなー!そんなん初耳じゃー!と怒ってみても始まらないので早々に帰り支度。あー、もうムダに時間を過ごしてしまったとやりきれない気持ちを抱えて電車に乗っていると、思い当たることがあって不安に駆られることとなった。「そういえば今日出かける時親に『今日は帰らずに明日の朝帰ってくるで』って言ったよなぁ。そうすると玄関のチェーンロック掛けてある可能性大きいけど、ちゃんと入れるかしらん?」以前にも同じようなことがあってさんざん電話を鳴らした挙句に起こして玄関を開けてもらったことがある。「まぁ、もしかしたらチェーン掛けてないかもしれないし、掛かってたらまた携帯から電話掛けて起きてもらおう」と思い、祈るような気持ちで鍵を回して開けてみると・・・ガチャッ・・・ガッデーム!うーん、確かに戸締りしっかりしているから安心は安心だ。他に開いている窓はないかと探してみるもみんなしっかりと錠が下りている。日頃戸締りについてうるさく言っているだけあってさすがに隙がないなぁと思う一方、このままでは外で一夜を過ごさなくてはならなくなってしまうと家の電話を鳴らしながら呼び鈴も同時に押しまくる。20分経過するも何の反応もない。こんだけ熟睡してて万が一の緊急連絡が入ったらどうするんじゃー!と思ったところで状況は変わらず。なんとか家に入る方法を考えなくてはならない。扉をギリギリまで閉めてチェーンを動かそうとしても防犯設計上そんなことはできないようになっている。2階のベランダに登る術もない。途方に暮れているとおぉ、玄関横の小窓が開いているではないか!体を横にしたらなんとか入れるかも、一縷の望みを賭けて窓の下にブロック積んで果敢に侵入を試みるも微妙な大きさの窓のために下手に上半身突っ込むと身動きがとれなくなってしまいそうになって断念。時間は過ぎてゆく一方、明日も仕事があるんだから一刻も早く家に入りたい。何かいい方法はないかと考えを巡らせていると1つの方法を思いつく。
「そうだ、何か長い棒状のものを窓から差し込んでチェーンを外せばいいんだ!」
早速家の中をぐるりと回って探してみると園芸用の支柱を1本発見、しかし試してみても長さが足りない。ならば傘と連結して長くしようと思うも今度は傘と支柱をしっかりと固定するものがない。せっかくイーシャンテンまで辿り着いたのに、そう思って足元を見るとちょうどいいもの、靴紐があることに気付く。靴紐外して傘に巻きつけてみると非常に塩梅がいい、きっとこれならいける!支柱の先を折り曲げて再度チェーンへのアタックを開始するとうまくいきそうでなかなかうまくいかない。しかし何度か手探りでカチャカチャやっているうちについにチェーンロックの開錠に成功する。うーん、なんとか家に入ることが出来たのは嬉しいんだけど、思わぬところで家の防犯上の問題点を発見することとなった。今後の参考にしなくては。
まさしく一難去ってまた一難となってしまったが、近所の人から不審者として110番通報されなかったことがせめてもの不幸中の幸い、やれやれ(ちなみに写真に写っているのが急ぎでこしらえた侵入用アイテム)。