11月に予定しているマスツーリングの準備のためにソロで行ってきました。かれこれ10回近く泊っているので下見する必要もないのですが、みんなで行くと自分のペースで動けずゆっくりできないので、たまには1人で行くのも悪くないものです。
ほぼ毎年マスツーの幹事でこのホテルの宿泊ツアーをやっているので流石にそろそろ別の場所でもいいんじゃない?と思わなくもないんですけど、「今年も行くよね?」なんて言われると、毎年変わることなく続ける企画は安心感があって大事なのかもしれません。もっとも案内の送付や予約の調整などそれなりに神経を使うのでたまには誰か幹事代わってくれないかと思わなくもないですが、楽しみにしてくれる人がいる限りは続けますとも。
6/30~7/1にかけて行ってきましたが、天気予報はあいにくの雨。出発する時はそんなに雨が降るような気配はなかったので合羽を着ませんでしたが、途中からポツポツし出したので紀北のサービスエリアで装着したものの、そんなに酷い降られ方をすることもなく、降ってない時間の方が多かったのが幸いでした。この時期に合羽を着るとサウナスーツ状態でムチャクチャ蒸し熱かったです。
ホテルにチェックインする前にお昼ご飯を食べるべくの最初の目的地。和歌山県太地町といえばイルカ漁でお馴染みの場所です。新型コロナの影響もあって下火になっていますが、シーシェパードといった海外の環境保護団体の活動家の抗議のターゲットにされてます。牛や豚は家畜だから食べてもいいけど、クジラやイルカは野生の動物だから獲って食べるのはけしからん、といった抗議の理由は理解できません。野菜はいいけど動物を食べるのはダメ、動物を殺して食べるのは人間のエゴとか言い出したら、野菜を育てるために虫を殺すのはアリかナシか、動物を殺すのが一切ダメなら病原菌を殺すために薬を飲むのも否定するの?とか価値観のぶつかり合いとなってキリないです。「あなたは食べる、私は食べない」でこういうことは人に強制するものではないと思うんですけどね。
ということでクジラ料理。クジラ肉と言えば小学校の給食で竜田揚げが出ていたのでもともと馴染みはあります。今回のメニューは竜田揚げに刺身、ベーコンがセットになった盛りだくさん。哺乳類だけあって魚というよりは馬刺しに近い味と触感ですが、これといった臭みもなく味わいがあって美味いです。平日でも結構席が埋まっていたのでクジラ料理を気軽に味わえるスポットなのかもしれません。
満足したところでホテルへ。ホテル浦島は、車を駐車場に停めて送迎バスで船着き場に行き、船でホテルに渡るというのが通常のルートですが、バイクで向かう場合は事前に連絡しておくとホテルの地下駐車場に直接乗り入れることができます。バイクを野ざらしにすることなく安心して停められるというのがポイント高いです。船でホテルに渡るというのも趣があっていいんですけどね。
ホテルは陸の孤島にあるわけではなく、ちゃんと陸地でつながっています。本当に陸の孤島だったら業者や従業員さんの出入りが大変なことになります。バイクだけが優遇されているのではなく、足の不自由な高齢者等が同行する場合も地下駐車場が利用できるようになっていますから、利用者の便を考えてくれているホテルだと思います。
ホテル浦島は基本的には2人以上からの宿泊ですが、日によっては1人でもお値打ちに泊まることができます。その代わり窓から海は全く見えませんが、部屋で海を眺めながら潮騒に耳を傾ける、なんてロマンチックなことをするわけでもないので全く問題ありません。温泉に来たからには湯に浸かって飲む!これに尽きます。
東京ドーム3個分の広さですから、ホテル内には駅の構内張りの案内板が設置され、廊下には導線も引かれています。初めて来た人は「ホテルの中をこんなに歩くんかい!」と驚くこと必至です。売店とかゲームセンターとかところどころに昭和の匂いが感じられる雰囲気も個人的には大いに◎です。
以前はホテルの夕食バイキングで食べていましたが、数年前から「せっかく和歌山に来てるんだから地元の料理食べたいよね」ということで、ホテル内の居酒屋さんを使うようになってます。1人だから予約していなくても入れるだろうと思っていたら、新型コロナの規制が終わって客足が回復したのか午後8時30分までは満席だったので予約を入れておき、それまでは部屋で飲みつつ温泉に浸かりつつ、ベッドに寝転がって寝過ごしたらダメだと思っていたら寝落ちして目が覚めたら午後7時30分という状況もありながら、少し早めに向かっておこうかと部屋を出て移動している途中で携帯に「もう入れますよー」と連絡が入りました。
とりあえずビール。やはりジョッキで飲む生ビールは何度飲んでもいいものです。何といっても缶と違ってグイっと一気に飲めるのがいいですし、ビールの黄色と泡の白色の取り合わせがたまりません。豊富なメニューに目移りするものの、結構なボリュームがあるのでうかつに選ぶととんでもない目に遭います。大人数だったら色々選べるんですけど、しみじみと一人で飲む時間も大事ですし。
お通しだけでも美味しくお酒飲めますが、ひとまずマグロの2種盛りとイルカの刺身をチョイス。お店の人曰く、「水族館でよく展示されているスジイルカではなく、凶暴で懐かないマイルカのお肉です」とのこと。ショウガ醤油とごま油で食べるイルカ肉はお酒に良く合うんですよね。注文していない刺身が載っていると思ったらお店の大将のサービスとのことでありがたく頂きます。
日本酒は飲み比べの6種盛り(2合)にしたかったところですが、既に部屋でビールの500mlを2缶空けていたこともあり、時間が遅めなのと明日のバイクの運転のことを考慮して半分の3種盛り(1合)でガマン。地酒と地魚の取り合わせに気持ちよくするすると飲めてしまえたので半分にしておいて正解でした。
美味しいお酒と料理に感謝し、11月のマスツー時のお店の予約を入れたところで今回のツーリングのミッションは完了です。後は風呂に浸かってグッスリ寝て、翌日は雨を覚悟していたものの結果としてほとんど雨に降られるずに帰宅できたのが幸いでした。キャンプもいいですが、こうしてホテルでのんびり過ごす旅行もやはりいいものです。来月半ばにはグルキャンを控えているので梅雨が明けていい天気になってくれることに期待!