世の中に 不思議な偶然 溢れてる

夕方から久し振りに職場の同期との飲み会でした。夜勤明けなので本来は一度家に帰ってかるーく一寝入りしてから行くものなんですけど、さほど眠くなかったこともあって、寮の風呂を借りてさっぱりしたところで、名古屋の繁華街をウロウロしながら時間つぶしてました。それでもやっぱり体は睡眠を要求していたようで、休憩がてらに喫茶店で本を読んでいたら、いつの間にやらものの見事に寝てました。途中店員さんがテーブルのミルクポットを回収に来た際目が覚めたからよかったものの、そのまま放置されていたら寝過ごしていたかもしれません。

同期との飲み会は、普段の荒れる飲み会と違って大人しいものです。もう若い衆との飲み会になるとその場の勢いで飲んでしまったり飲まされてしまったりととんでもないことになってしまいますが、さすがに同期同士ではビールを注ぐ時にグラスを空にしないと許さん!とか注がれたら一気に飲んでそのグラスで返杯するという野蛮なことはしません。適度に適量に飲めるから助かるんですよね。だったら普段の飲み会もそういう風にすればいいのに、と思われるかもしれませんが、それが出来たら苦労はしませんとも(笑)。
そんなわけで今の仕事や新しく配属される新人についてなどなど近況報告だったり苦労話だったり時には愚痴だったり、子供の話もあったりとしみじみ時の流れを感じさせてくれるものがありました・・・なんて書くと隠れ家的な居酒屋で静かに杯を酌み交わしながら紳士に飲んでいたかのような雰囲気に思えなくもないですが、実際は男女の産み分け方法やら仕事場のカバンの中にとんでもないものを仕込んでいた話だとかおむつ代える時にどうしようだとか、とてもこの場に書けないような話題もイロイロでした(笑)。
事実の積み重ねが真実ではありますが、都合よく切り出した事実ばかりを積み重ねれば、そこから導き出される真実も歪められることになるわけで、まぁ結局のところは全員30代に突入しているオッサン連中の、なんの変哲もないただの飲み会だったというわけです。実に楽しかったことは言うまでもありません。

翌日仕事があるヤツもあって、早目に始めて早目に終わろうということで午後7時半頃にはお開きとなり、みんなで店を後にして駅へと戻ることとなったのですが、ここで実に面白いハプニングに遭遇することとなりました。
冷え込んだ冷気に翻弄されつつ歩いていると、数名の一団とすれ違ったと思いきや、「あれっ、係長じゃないですか?!」と驚いた様子で声をかけてくるので振り返ってみたところ・・・その一団は今朝方夜勤明けで別れたばかりの若い衆でした。「ちょ、ちょっと待って、なんであんたらココにおるの?!」と既に酔いの回った頭で状況を理解しようとするものの思いつくはずもなく、尋ねてみるとどうやら別口の飲み会で名古屋の街まで出てきていて、これからその店に向かう途中だったようです。互いの状況が分かったところで、みんなして「とんでもない偶然ってあるもんだねー」とひとしきり感心したところで、「僕らこれからモツ鍋食べに行くんですけど、どうですか?」と誘われることとなりました。既にお腹は満腹ですし、お酒もほどほどとはいえ酔っているわけですから、ここは断って若い衆同士で飲みに行ってもらうのが一番です。一番なんですけど、誘う言葉の裏に「もちろん来てくれますよねー」という雰囲気がありありと含まれていたのでむげに断ることもできず、いつものようにその場のノリと雰囲気で二つ返事で行くことに決めました。メンバー的に実に荒れること必至なのである程度の覚悟を固めつつ・・・。同期メンバーとはそこでお別れすることと相成りました。

そして導かれるままに連れて行かれたのがとある雑居ビル、外見からはとても飲食店が入っているような雰囲気ではありませんが、エレベーターで上っていくと、確かにお店があって土曜日のせいもあってか店の前に待ちが出ているほどでした。なんでも結構おいしいことで有名なモツ鍋屋さんだそうです。で、そのお店の名が

これ!さっきの偶然に驚かされた上に、その偶然に乗って連れてこられた店の名前がこれだったんで、もう神様がくれた日記のネタに違いないと思いましたよ(笑)。いやー、もう笑いをこらえるのに必死でした。
結構満腹だったにもかかわらず、臭みがなく実においしい鍋だったのでガッツリ食べてその味を堪能させてもらいました。空腹だったらもっと食べていたに違いありません。あっさりしていてこってりしていていいお味でした。酒の方は案の定で、もう先の店で飲んできたからという人の話を聞くはずはなく、ビールが来るわ焼酎がくるわウィスキーのロックがくるわで大変な目に遭いました。無論こっちが飲むからにはそれなりのカウンター攻撃をくらわせてはくるんですけどね。
「関西人だったら飲めないと思っても飲むんじゃー」と意味不明な言動で自分も飲みつつ、他の若い衆もに飲ませたのでその後はどうなってしまったことやら(笑)。酒の飲み方もそうですが、そこで繰り広げられる会話の内容が妖しかったのは言うに及ばず。
ここでも2時間ほど飲み食いすることになったので終わる頃にはもう身も心もお腹一杯、帰りの電車も眠気と戦いながら意識をもちこたえるのに随分苦労させられましたー。

思いもよらず飲み会2連チャンとなりましたが、こういう偶然の賜物は時に良いものだと思います。