大阪食い倒れツアー

夜勤明けに大阪で食い倒れ&飲んだくれに行こう!ということで職場の若い衆5人と連れ立って行ってきました。午前11時発の近鉄アーバンライナーに乗る、ということで一足先に名古屋駅に向かい席の手配が取れたところで電話が鳴りました。「電車1本乗り遅れたんで11時には名古屋駅に着けません・・・」ま、なってしまったものはしょうがないので再び窓口に戻って30分後の列車に手配のし直し。平日だけに問題なかったのが幸いでした。で、なぜか遅れてきた連中の手にはビニールに入った缶ビール、「お詫びに買ってきましたー!」って、道中から早速飲むんかい!
案の定列車に乗り込むやいなや乾杯することとなりました。もっとも公共の場であることをわきまえて350ミリ缶1本にとどめておきましたが。後は難波までの約2時間半の道中、夜勤明けの寝不足とビールのおかげでみんなグッスリ寝ることとなり、到着する頃にはすっかりみんな元気を取り戻してました。

最初に向かうは関西メンバーにはお馴染みの「一芳亭」。今日の食い倒れツアーの筆頭目的地でもあります。「このシューマイの味は絶対にここでしか食えへんから」、そう豪語してさんざん期待を煽っておきましたが、当然に口にした全員の反応は「!」で10人前を頼んで「そんなに食べられるんですか?」と疑問の声を上げていたのもなんのその、あっという間に平らげることとなって見事に追加注文するほどの人気となりました。もちろん他にも唐揚げやら春巻きやらその他もろもろ頼みつつビールを楽しんだわけで、後のことを考えて量を抑え目にするつもりが結構たらふく楽しんでしまいましたが全員満足そうな表情を浮かべてますから連れてきた甲斐が大いにあったというものです。
次に向うは「551」、豚まんと言えば定番のお店です。ここは出来た手を食べなくては、ということで1人1個ずつ頼みましたがさっきあれだけ食べたにも関わらず「うまい!」とぺろっと平らげて大満足。
引き続き道頓堀で「大たこ」のたこ焼き、その直後に「神座」にてラーメンを食べることとなったのですが、さすがにここまでくるとメンツの中に「これじゃ本当に食い倒れることになりそうです・・・」と弱気になるのがちらほらと。確かに昼ごはん3食分位の分量は軽くあるので大阪に着いてから2時間しか過ぎてないんですから無理もない話ではあります。それでも旨さに引き付けられて食べてしまうんですから、素晴らしいものです。
さすがにこれ以上食べるのはムリ、ということで腹ごなしをするべく歩き回って難波方向へと戻り、チーズケーキと帰りの切符の手配をしつつ最終目的地である鶴橋へと向います。鶴橋といえばもちろん焼肉、それもホルモンですね。

ということで鶴橋駅で降り立つと5時過ぎの辺りは既に薄暗く、軒を連ねる焼肉屋からおいしい煙と匂いが漂っています。駅前商店街はやはり初めて来る人にはその独特の雰囲気に驚くようで、キムチを始めずらりと並ぶ韓国食材や衣料品の数々に「日本じゃないみたいですね」と感心の声を上げてました。
ここで目指すお店は「空」、ホルモン焼きでは非常に有名なところで既に店内は人であふれかえり、店外に数人並んでいる状況です。多少の待ちは覚悟していましたが、それでも7時半までに店を出てくれるならOKということですんなりと入ることができました。

メニューを見るとなかなかお目にかかることのできないものがズラリ。ミノやハツ、ハラミなど定番のものもありますが、プップギやウチワにホソ、ハチノス、フエにミノサンドなど全員が「なんじゃこりゃ?」と首を傾げていましたが、こういう場合はとにもかくにも頼んでみるに限ります。その中で一番目に付いたメニューが上の写真。果たしてどの品名に焦点を合わせて撮ったのか、おそらく思うことは同じだと思いますが、それです(笑)。店員さんに聞いてみると牛のやつだそうです。味はそんなにクセもなくいい歯応えですよ、とのことで怖いもの見たさと勢いで頼みます。果たしてどんなものが出てくるのでしょう?さすがに丸いのが2個皿に乗ってきたらちょっとリアル過ぎるのですが・・・。
届いたそのブツは、生でした、輪切りでした。赤っぽいたれがどっさりかかっていて見た目にはどこの部位なのか見当もつきません。輪切り状態の肉片を見つめながらみんななぜかしら痛々しそうな表情を浮かべてました。その気持ちは・・・分かります、うん。
肝心の味ですが口に入れた当初はどうということはありませんでしたが噛み締めているうちに独特の風味が口の中に充満し、慌ててビールで流し込むこととなりました。なんとも形容し難い味でまずい味ではないものの強烈な風味です。なんとなーくアンモニア臭の感じがしたのは連想からくるものなのか分かりませんが、一切れで十分という味でした、はい。
その他のメニューはまったく臭みを感じることなく脂や独特の歯応えを堪能することができて大いに満足でした。みんなの一致した見解は「どうせ来るなら空腹の時に来たかった」、ですがそれでもそこそこ食べてたんじゃないかと思います。さすがにいつものようにビールを飲むことはできませんでしたけど。
7時半どころか6時半過ぎには何も食べられないほど満腹となって全員完全にノックアウト、時間もちょうどよかったこともあって店を後にし、予定よりも1本早い電車に切り替えて大阪を離れることとなりました。帰りの列車の中でみんな青息吐息だったのは言うまでもありません。5時間という短い滞在時間でしたが、まさに食い倒れて来たので旅の目的は120%達成することができました。今度来る時には泊まりで大阪の「お笑い」も楽しめるよう、じっくり時間をかけたいところです。