探し物 ありえぬ場所より 現れる

むぅ、まるで密度と湿気の高い熱い空気の塊の中を泳いでいるような気分だ。この蒸し暑さはなんとかならないものかしらん?少し動いただけでも汗が出る。汗がでると余計に熱がこもって暑くなって汗が出て、の悪循環。この季節になると夏よりも冬のほうがいいなぁと思う。でもって真冬の寒い季節になると夏のほうがいいなぁと思うんだよなぁ、きっと。

こんな折に書類がなくなってしまい大捜索の開始となる。考えうる引き出しや棚の類いをチェックすれども見つからない。なんとなーくみんなイライラが募ってきているぞー。しかしこれだけ探しても見つからないということはどこか思いもよらない場所に入り込んでいる可能性が高い。思いもよらない場所だけにどこを探せばよいのか思いもよらない・・・全然あかんやん、これじゃ。
誰かがよその係の廃棄用書類のバインダーを持ってくる。おぉ、それは確かに思いもよるまい・・・というかいくらなんでも意外すぎてそんなとこにはどんなに間違っても入れることはないっしょ。と思っていたら「あったー!」との喚起の声と同時に拍手が部屋に響き渡る。なんと!よもやそんなところにしまわれていようとは・・・どこのどいつだ、そんなとこにウチの書類を放り込んだヤツぁ?!気付かずにいたらこのまま廃棄されて真相は闇の中となってしまうところだったではないか。いやはやそれにしてもお見事。

めでたく無事に発見できたところで、別件の仕事をこなし終えたところでようやく帰途につく。しかしJR駅に着くと何やら様子がおかしい。行き先を示す電光掲示板がすべて消えている。うーん、なになに?人身事故発生につきダイヤが大幅に乱れています?!駅員さんのアナウンスを聞くと次の電車がいつ来るのか見当もつかないらしい。仕方がないので地下鉄にて移動する。なんとか乗り換えの電車には間に合ったからよかったものの、これが終電間近だったら非常に危ないところだった。
駅から自宅へと向かう自転車での道のりは凄まじいほどに蒸し暑い。じっとりした空気がねっちりもっちりと肌に絡み付いてくる。くぁあ、たまらないー!