
うなぎの名産地の1つである西尾市は一色町に、焼肉と同じように自分でうなぎを焼いて食べられるお店があるという話を耳にし、じりじりと真夏の太陽に焼かれながらバイクで行ってきました。お店の名前は「焼鰻」と書いて「やきまん」と読みます。相当人気のお店なので、かつ、金土日の時間も10:30・13:00からの2部制で予約は必須です。

こちらがセットメニューのうなぎ。このほかに三河一色産の新ブランドである葵うなぎが1切れ、ご飯、卵の黄身とお吸い物が付いてきます。なんでもまだ性別のない稚魚のしらすうなぎに特別なエサを与えることで効率的にメス化させることに成功したのがこの葵うなぎで、オスに比べると身の厚みと脂の乗りが全然違うのだとか。
そもそも生のうなぎを焼いたことないのにどういう風にすればいいんだろう?と思っていたら、ちゃんとお店の方が全員にしっかりと懇切丁寧にレクチャーしてくれるため心配無用で、宮川大輔似の店長が面白おかしく盛り上げながら説明してくれるのが実に印象的でした。焼き方を聞いた後は、自分のペースで焼くスタイルになります。タレを付けてかば焼きにする際にもひっくり返すタイミングを教えてくれるので上手に美味しく焼けるのが嬉しいところ。

まずは皮を下に十数秒焼き、

ひっくり返して身を2秒ほど焼いたらすぐに皮の面に戻す、を何度か繰り返した後、ゆっくりと両面に焼き色を付けていきます。最初の数回はこまめにひっくり返さないと身が反ってしまい、焼きムラになりやすいのだとか。炭の強い場所と弱い場所を見定めて焼くのもポイントの1つです。

焼き加減も色々あるようでどこまで焼くかが迷いどころなんですよね。焼きを浅くしてふんわり感を残しても焼きを強くして香ばしくパリパリに仕上げるのもグゥです。
まずは塩だけの白焼きからですが、熱々のふわふわでジューシーかつうなぎの旨味満点で美味くないわけがありません。残る半身にはレモンをたらしてさっぱりと頂きました。最初の一切れから美味さMAX状態の興奮度です。

そしてこちらが葵うなぎ。身がプルンプルンな肉厚とジュワジュワと滲み出る脂がたまりません。1切れ単位で追加注文できるので後ほど3切れ追加しましたが、くどさのない上質な脂っぽさなので軽くイケます。

これがお店の方オススメの食べ方で、うなぎのたれをかけたご飯の上に焼き立てのかば焼きを乗せてさらに卵の黄身をかけたもの。絶対美味いやつやん!とワクワクしながら口に放り込んでみたら想像以上の美味さで、お店の人に「どうですか?」と聞かれたら満面の笑みで「ムチャクチャ美味いです!」とお世辞抜きに言わずにはいられませんでした。自分で目の前で焼いたというのもあるんでしょうけど、ホントのホントに美味しかったです。
お値段も3,500円とこのうなぎの質と量を考えれば十二分にお値打ちです。テーブルの上に置かれた炭の七輪で焼くのでクーラーが追い付かないほど暑くはなりますが、汗をかきながら焼き立ての熱々のうなぎを食べるというのは実にオツなものでしたから暑さは気になりませんでしたし、そして気が付けば1時間半が過ぎて退店の時間になっていましたので、それほど食べるのに専念できたというのは有意義なひと時でした。バイクでなければビール片手に焼きうなぎー!なんてこともできたんでしょうけどね。リピート確定のお店なので、また時間を見つけて行きたいところです。