数年来の縁となるポポロつながりの友達が大学の卒業制作展示を愛知県美術館でしているというので見に行ってきました。春を思わせる温かな天気でコートいらずな気持ちの良い日でした。普段から美術に縁がない日々を過ごしているので、こういう機会は滅多にないので貴重です。
数々の作品を見ながら、無から有を創造することの凄さを感じて、いくら自分が学校で技術の授業を受けたところで絶対に出来ないだろうなぁとただただ舌を巻くばかり。音楽にしても美術にしても、素養というのは人生のどういう段階で何がきっかけで芽生えるものなのか、本当に不思議なものだと思います。そう考えてみると、自分はこれだけは!と自信をもって誇れるものがないんですよね。ポポロとパグ犬に対する熱意と愛情は人一倍強いとは思いますが(笑)。
お目当ての展示は、自作の物語を人形をコマ撮りしたアニメーションで映像にしたものでした。これから始まる、というとことで当人と合流できたので色々話を聞きながら見させてもらいました。ここでもやはり「凄いなぁ」と嘆息をもらすことしきりで、内容の純粋さとまっすぐさにしっかりと感銘を受け、4年間の学校生活の集大成、人生で非常に充実した期間だったのではないかと映像が示しているかのようでした。
こうして考えてみると自分の大学生活のなんとちゃらんぽらんであったことかと・・・(汗)。単位を早いうちに取れるだけ取って後半授業をスカスカにしてバイトに明け暮れてしまうわ、授業選択も「単位を取りやすいもの」を基準に考えてしまうわ、当の試験も過去問プリントを入手していかに楽に「可」をもらおうか画策するわの4年間でしたから。
おかげで4年生後期に32単位残してあわや留年の危機にさらされることにもなってしまいました。
卒論も3年生末にゼミで作った卒論の骨格をベースに1年間肉付けをして膨らませるはずでしたが、途中で面倒くさくなってしまったのでほとんどそのまま手を加えることなく提出、幸い単位はもらえたので結果オーライではありますが、いやはや学生の本分からかけ離れていたなぁとしみじみ思い出されます。その卒論ですらいろんな本から引用して切り貼りしたような内容ですから、我ながらよく単位くれたなぁと思います。
でも社会人になって初めて大学4年間もっと勉強しておけばよかったかなと思えるようになったのが、人生の皮肉と言えましょう。とはいえ後悔しているわけではないので、それもそれ、いろんな意味で人生の肥やしとなっているのではないかと。
じっくり見て回った後、お茶がてらにケーキでお馴染みの「ハーブス」に付き合ってもらいました。なんせ甘いもの好きではあるものの、なかなか男1人でケーキ屋さんでケーキをぱくつくというのも度胸がいるのでこれ幸いです。普段はお持ち帰りですが、メニューを見てみると本店限定のチョコレートケーキがありましたから、やはりお店で食べるのはいいものです。もちろんこれを頼みましたが実にいいお味で大満足でした。
ここでも色んな話に花が咲き、あっという間に時間が過ぎてしまったのですが、夜から職場で退職する方の慰労会があるので残念ながらお開きとなることに。今度またケーキに飢えた時にはお呼び立てすることがあるかもしれないのでその折にはまたどうぞよろしく(笑)。
その後、慰労会へと向かいましたが、これがまた30人位の規模かと思いきや70人以上の大きな会で、おまけに参加者のほとんどが偉い人ばかりなので久し振りに肩の疲れる会となりました。普段のように「乾杯なんだから杯を乾かせー」などと言いつつ、吐くまで飲んでいる場合じゃありません(笑)。会う人会う人ごとに「まーだあんたは結婚せんのかね」と心配してもらうこととなりましたが、まぁ適当にお茶を濁しておきました。おとなしく飲む代わりにしっかりと料理は堪能しておきました。久々に、とはいっても数年振りですがかつて仕事をした人達と顔合わせすることができたので緊張したとはいえ楽しかったですね。
会の後喫茶店で一息入れたところ手袋を忘れてきてしまいました。買ってまだ2ヶ月位のお気に入りのものだけにショックです。明日朝イチでお店に電話して確認をしなくてはなりませぬー。