ツッコミどころ満載なる「宇宙戦争」

いよいよ先週末に見逃した「宇宙戦争」を見に行く。天気も朝方にちょっと降ったきりで空も明るくなり、しばらく雨は大丈夫な雰囲気だったので、おもむろにバイクを引っ張り出す。暑すぎず涼しすぎず、曇っていて太陽も出ていないので非常に気持ちがよい。あとは雨が降り出さないことを願うのみ。
今日は「スターウォーズ」の劇場公開日なので、やはりこちらも外すわけにはいかないけれど、これはせっかくの完結篇だからもう1度これまでの5作品をおさらいした上で観ておきたい。

予告観て非常に面白そうだなぁと思っていたので期待は大きい。ぜひとも期待を裏切らない大満足感を味わえますように!
そして観終わった後の感想はというと・・・(以下伏字)
風船のように膨らんだ期待が、しぼぼぼぼと音を立ててしぼみ、くたくたになって床にべちゃっと落ちてしまったかのような感じで、なんとも拍子抜けさせられてしまった。
決して面白くないわけじゃない。劇中の迫力やスリル感は凄いし、映像も素晴らしい。だからこそ最後は一体どのような結末を迎えるのだろう、あれほどまでに強大無比なトライポッドをやっつけるのだろう?と期待は高まる一方、人類の反撃こそがまさにクライマックスな瞬間、と心の中でイロイロ絵を描いていた。
で、その結末が・・・アレで・・・その原因は地球上の微生物・・・。いや、はるか昔から地球を観察して準備を整えていたんでしょーが、宇宙人さん?
もっとも観察していたのは宇宙空間からのマクロな視点だったからそこまで観察できなかったかもしれないけど、地中にあんなロボット埋めておくくらいなんだから、微生物探査だって不可能ではないはず。てっきり手榴弾を人間取り込み口?みたいなところから送り込めば破壊可能であることが分かったから、そういう方法で戦いを挑むものだと思ってしまった。なのに自滅。
一方的に侵略されて攻撃もすべてバリヤーではじき返されているような戦いっぷりでは、「宇宙戦争」というタイトルはちょっと違うんじゃないかしらん?トライポッドは手榴弾で簡単に破壊できる構造なのか?というツッコミももちろんあるけれど。そして途中1人はぐれた息子はどうなってしまったのだろう?と心配していたら・・・い、いつの間に?!
人類の優れた技術の蓄積によって作られた兵器はまるで役に立たず、地球を救ったのは下等生物である微生物であった、というのは皮肉の効いた痛快さはある。それは分かるんだけど、原作通りといえばまさにそのとおりではあるのだけれど、やはり・・・煮え切らなーい。
人類を資源として使うのならあんなに無駄に殺戮する必要もないはず、なぜに宇宙人は今回いきなり地球侵略を思い立ったのか、そして大阪ではどのような方法でトライポッドをやっつけたのかをぜひとも知りたいもの 。

楽しめない映画ではないのがこれまた不思議なところ。