時迫る 接触不良に 悩まされ

目を覚ますこと、朝の4時半。さすがに冬至を過ぎたと言ってもこの時間はまだまだ暗い。センサーライトの近くにバイクを運んで、昨晩充電をしておいたバッテリーをバイクに取り付ける。センサーライトが点いては消え、点いては消え、その度にセンサー部分に手を振って作業に戻るという按配で非常に手間がかかってしょうがない。しかし懐中電灯が見つからないので、こうするほかない。防災対策がなっちゃいない!
無事に取り付けが済んだので、急いで部屋に戻って着替える。思っていたよりもバッテリー取り付けに時間がかかってしまい、時間に余裕がなくなってしまった。財布よし、免許よし、鍵よし、ヘルメットよし!と忘れ物がないようしっかりチェックをしたところでいざ出陣!

・・・しかしエンジンキーを回してもバイクが反応してくれない。バッテリーはフルに充電してあるからそれは問題ない。ということはまたいつもの接触不良かー!もう刻一刻と過ぎ行く時間と一向に改善されないバイクとの板ばさみでもうイライラ。おまけに部品がフレームのすき間に入り込んでしまったりと急いでいる時に限ってろくなことがない。もうこれ以上は時間がない!そう思った瞬間ようやく電気系統が息を吹き返した。これでエンジンをかけることができる!50メートルほどダッシュで押し歩き、人家の少ないところでイグニッション!
寒いながらに少しずつエンジンは勢いよく吹き上がるようになり絶好調。とにかく高速を乗り継いで職場に向かうしかない。
が、この時タコメーターは動かない、ヘッドライトも非常の弱いというまさに危険な状態。この状態になると走行中にバッテリーが充電されないという恐ろしいことになるので、とにもかくにも一瞬たりともエンジンを止めるのは許されない。幸い職場までエンジンは止まることなく、時間もギリギリセーフ。もっとも普段からのメンテナンスがさぼりがちなのが今日の騒動の原因だから一概にバイクを攻め立てるわけにはいかない。
予定の仕事もバッチリ終わって、みんな早く起きてきた甲斐があるというものだ。

携帯が鳴るので出てみると、関西のO。ちょっと都合が悪かったのでしばし後にかけ直してみると・・・

「ポポロ1の竜の玉ってゴドリフとモンスター村とあと1個はどこでしたっけ?」

思いもよらないその内容に大笑い。もちろんしっかりと説明をしたところで電話を切る。今日の日記のネタ確定。

昼から別の場所に仕事にゆくと、4年ほど前に一緒に仕事をしていた同期仲間に会う。おぉ、久し振りだねーと話していると、

「なんか元気ないって聞いてたけど、大丈夫なん?」

と聞かれる。いや大丈夫も何もそんな状態に陥ったことは全然ないぞ。一体全体どんな話が伝わっているのだ?

「いや、なんか女性不審に陥ってるって聞いたけど?」

・・・どこのアホゥがそういうあることないこと話しているんじゃー!まったくもって人聞きの悪い。どこで何を言われているのか分からないから世の中非常に恐ろしい。ま、それもまた面白かろう!

今日の仕事も一段落、朝早かったから帰りはそれぞれ気をつけて帰るように、とのことでしっかりと身支度を整えてバイクのところに向かう。しかし朝の状況が状況だけにバッテリーは大丈夫だろうか?不安半分期待半分にセルボタンを押してみると・・・フッ、案の定上がっておるんじゃよー!あー、まったくもう!
仕方がないのでヘルメットやグローブを再び部屋に置いた上で電車で帰る・・・しかあるまい。よもやこんな状況は想定していなかったから定期券は持ってきてないわ、駅で降りて当然自転車は置いてないわで、もう大変。明日は充電器を持って駅まで歩いて出勤しなくてはならない羽目になってしまった。
これもまた避けられない運命のいたずらだと思って諦めることにしよう、うん。