さぁ、果たして外は一面の雪景色だろうか?と起きて外を見てみると、道路がほんの少し白くなっている程度だった。もっとこう積雪10センチ位の雪っ!という景色を想像していただけにちょっぴり拍子抜け。それでも真横に雪が降っているし、その寒さは尋常なものではない。今日のところは悪いけれども駅まで車で乗せてってもらうことにしよう。
「悪いけど駅まで乗せてってくれへん?」
「スリップすると怖いからムリ」
ちょっと待てーい!まだ雪はほとんど積もってないし道路が凍結してるわけでもないし、車の轍がしっかり残っているんだからスリップの心配はまだないぞ。しかし一言そう言われてしまったら説得する気も失せてしまったので、スクーターにて駅へと向かう。4輪ならまだしも2輪に乗る天候じゃないよなぁ、絶対。これで転倒した、などというイベントでも起きれば日記のネタになるけれど、さすがに細心の注意で走行したので、何事もなく駅に到着。電車のダイヤも全然乱れることもない。名古屋はもっと降っているかと思いきや、多少積もってはいるものの雪は止んで青空が見えていた。道路を見ると人間の足跡に加えて絵に描いたような鳥の足跡も残っているのがなんだかほほえましい。
ところがいつの間にやらあれだけ晴れていた空が灰色に埋め尽くされて勢いよく雪が降り出す。しかも大粒のぼた雪、こんな勢いで降り続いたら、天候が回復しそうな雲行きではないし、とんでもないことになりそうだ。
しばらくすると不思議なことにあれだけびっしりと空を覆っていた雲は流れていってしまい、夕闇に染まりつつある空が姿を現す。これで今日の大雪は終わったのかしらん?仕事が無事に終わったところで忘年会の会場へと向かう。
5分ほど遅刻したところで到着すると既に全員集まっていて宴席が始まっていた。今日は同期の飲み会だから純粋に楽しい。四方山話に盛り上がるけれど、日記に書けないようなネタもぞろぞろ。酒が入ると輪をかけて品がなくなるなぁ、あっはっは。でも堅苦しい宴席よりはこの方がずっといい。それはさておき宴席の間に果たして雪はどうなっているだろう?
幸い雪は少し舞っている程度で電車のダイヤも5分程度のもの、でもって地元の駅に着いてみれば雪のゆの字も見当たらず、本当に今日雪が降ったの?と疑いたくなるほどに空も澄み渡って月が輝いている。スクーターを家まで引いて歩かなくちゃいけないから助かった。