今日は奈良にてポポロのオフ会。集合時間が午前11時ということでゆとりがあるので、「移動距離と所要時間は正比例」のモットーに従って、在来線を乗り継いで奈良を目指す。こういう時にもauのナビ機能が重宝する。名古屋から関西本線に乗り換えて、亀山、加茂を経由して奈良に至るルートを選択。幸いどの列車も座ることができ、音楽を聴きながらうたた寝、起きて窓の外を見て延々と続く田園風景に眠気を誘われてまたうたた寝しているうちに着々と奈良に近付いてゆく。このまま順調に奈良に到着するかと思いきや、加茂に向かう列車の中でトイレに行きたくなるというトラブルが起きてしまう。到着まで約1時間、まぁこれ位なら我慢できるだろうと気分を紛らわせながらも仮に途中下車した場合に奈良の到着時間がどうなるか検索をかける。しかし1時間に1本という素晴らしいダイヤのために途中下車という選択肢はあえなく潰え、精神力勝負に突入することとなった。音楽に意識を集中させてはいるものの、なかなか気分は逸れてくれない。このまんまだと膀胱炎になるんじゃないかしらん、と思っていたら伊賀上野の駅で思わぬ朗報がもたらされた。「4分停車いたしますー」。うぉぉ、これこそまさに天の采配なのじゃやー!すかさず電車を飛び降りて一目散にトイレを目指す。あー、充実のこのひと時♪あいにく列車から降りてしまったために座る場所がなくなってしまったけど、なぁにあと30分近く悶絶するよりは立っていた方がよっぽどましだ。
その後は何のトラブルに見舞われることなく奈良駅に到着する。さぁ、近鉄奈良駅はどこだろうと地図を見るも見当たらない。大きな駅だから普通はJRの駅と隣接しているだろうと思いつつ、案内窓口に行くと徒歩で15分程離れたところにあるという。時計を見ると集合時間まであと15分・・・あわわ、これは急がなくてはなるまい。迷うこよなく近鉄奈良駅前に来たはいいものの今度は待ち合わせ場所である行基像の場所が分からない。待ち合わせの目印になるくらいだからよほど目立つものだろうと地図を見るも記載なし。幸い交番があったので尋ねてみると、恐らく配属して間もないであろう若い警察官は「ぎょうき」の言葉に首をかしげるばかり。もしかして他にも奈良駅があるのか?!と不安に思った矢先、奥から年配の人がしっかりと案内してくれた。ふぅ、これでようやく集合場所に行けるよ。ちなみに行基さんが何をしていた人なのかはまるで分からず。
(近鉄奈良駅前行基像)
さて、待ち合わせ場所には既にみなさん勢揃い。Akitoさんに和歌山みかんさん、おかいちさんにピエロン、きぬきぬ氏にポロンさん・・・えーと幹事さんはいずこに?と思いつつ挨拶を交わしていると、今回のオフの主催者のなぎささんがおーともと一緒にやってきた。なんでも近鉄奈良駅式周辺でさまよっている自分を心配して探しに行ってくれてたらしい。ゴメンナサーイ。
ということで円陣になって自己紹介の始まり始まり。とぐるり1周すんだところで南さんがご到着、仕切りなおして再び自己紹介の始まり~。
紹介も済んだところでオフ会の開始、まずは奈良の観光スポットをぐるり回るべく周遊バスに乗る。切符購入時に渡されたガイドに目を通すとかつて小学校の修学旅行できたようなかすかな記憶がよみがえる。なんといっても奈良に来るのは20年振り位になるもんなぁ。20年前といえば、今日のオフメンバーの中には生まれていない人もいる。はっはっは、時の流れは本当にあっという間だ。いや厳密に言えばかつて納品に間に合わせるために何度か会社の奈良工場に車を走らせて取りにいったこともあるから純粋に20年間奈良を訪れていなかったわけじゃないけど、そういう世知辛い事情は旅行のカウントに含めるべからず。
バスガイドさんの説明を聞きながら修学旅行気分となり、やはり京都や奈良はある程度歴史を勉強しておかないと魅力を十二分に楽しむことはできないことを強く実感。それにしてもこの周遊バスは1車線幅ギリギリのところを走るもんだから時折ヒヤヒヤしてしまう。
ようやく着いたは奈良公園。Akitoさん曰くここにいる鹿は全部野生とのこと、てっきり奈良公園で放し飼いにしているものだと思っていたのでちょっとビックリ。もっとも観光客がくれる鹿せんべい目当てにしているのだから野生というよりは家畜といった方が正解かも。
鹿を眺めながら散策していると、鹿せんべいの露天を発見する。鹿もその点はしっかりと心得ているようで、店番をしているおじいちゃんの後ろにしっかりと陣取っていた。早速1束買って鹿に近付くと、ずいずいと顔をせんべいの方に近づけてくると同時に「ちょうだい、ちょうだい」と言わんばかりに首を上げ下げしてくる。最初このしぐさを見てかわいいと思ったものの次第次第にせんべいをもらうべく同じ動作をひたすらし続ける様子に哀れさを感じてしまった。哀れさを感じると同時に、口元に差し出したせんべいをすっと手間に引っ張るなんて悪の所業も為す。せんべい片手にとっとっとっと後ろ歩きをすると鹿も負けじとついてくる。食への執念恐るべし!
その後も場所を変えつつ鹿とたわむれる。物のためしに口に鹿せんべいをくわえて、近付いてみたら、おかしな人間の出現に鹿はとまどい近寄ってこない。ようやくやってきたかと思いきや、いきなりがぶっとせんべいに食いついてきたため、よける間もなくあやうく鹿とキスをするところだった。ふっ、さすがに畜生道に堕ちるわけにはゆくまい。角の生えている鹿にうかつに近付くと、例の上下の首降り動作でとがった角が体に当たりそうになるので危ない、危ない。あんな角で突進されたら間違いなく大怪我する。
鹿も鼻が利くようで、せんべいを持っている人間を見つけては何匹かまとまって一斉に向かってゆくのだから気がつけば鹿に包囲されていた、なんてこともしばし。小さな子供がそんな状況になって泣いて怖がっていたけどムリもない。鹿でもトラウマにならないことを願おう。それはさておき鹿のフンと聞いてさんまやひょうきん族を連想するのは非常に限られた世代であるに違いなし。
しっかと鹿と遊んで、いや遊んでもらったところで今回のオフのテーマである「甘味大決戦」へと突入する。近鉄駅前の面白そうな商店街を通り抜けて辿り着いたお店は「京風庵」、抹茶を基本にした各種デザートが豊富にあるらしい。メニューをみるとおいしそうなものばかりで迷ってしまう。選択に選択を重ねてチョイスしたのは「特選パフェ」、ボリュームといい内容といいこれは非常に期待ができそう。
待つことしばし、運ばれてきた品を見て思わずおぉ!と嘆声を漏らす。抹茶の緑が非常に美しい。眺めているだけではもったいないので早速口にする。甘すぎずくどすぎずさっぱりしていてかといって物足りなさを感じる甘さではなく抹茶との組み合わせが絶妙。いろんな和菓子の要素が組み合わされていて、これなら2杯でも3杯でも食べられそうだ。
おいしく堪能しつつ四方山話に花を咲かせつつ、次なるお店に移動、次はソフトクリームで、店内で食べると100円アップという変わった価格設定となっている。この季節ソフトクリームをきれいに食べるには溶け出す前に速攻で食べつくしてしまうしかない。その点きぬきぬ氏のスピードはお見事!あーもう、そこぼたぼた床に落とさなーい。でもって今度は南さん紹介のお餅屋さんに。店のそばにくるといいにおいが漂っている。ヨモギ餅を持ち帰りに買うと同時にせっかくなので店頭でも1つ。うん、うまい!んぐんぐともちを飲み込む楽しみがあるなぁ。まさしく餅は喉で食感を楽しむものだー。
とひとしきり食べ、お土産屋さんを物色したところで元の集合地点へと戻り、これにてオフ会はお開きに・・・とはいうものの時間もまだ早かったのでそのまま二次会に突入してカラオケ大会となる。カラオケも歌い出しはなかなか決まらないので、今回もきっちりやりましたとも、えぇ。例によってのガッチャマーーーーン!歌い出しは遅くとも一度曲の予約が入りだすと後は自然にいっぱいに。ポポロ系を探してみるとトロイメライに月千一夜、そして桜見丘とアニメ関連が充実していた。自分は歌えないけどきっと誰かが歌ってくれるだろうとの期待を込めて「桜見丘」をしっかり予約。なーに誰も歌わなかったとしてもメロディ聞いて歌詞を見ているだけでもよいではないか。しかし和歌山みかんさんがしっかりと歌ってくれました。好きな曲を自在に歌えるというのは本当にうらやましい。もっとも桜見丘を歌おうにも胸が詰まってしまって満足には歌えまい。聴いているだけで万感胸に迫るものがあって涙腺が刺激されてしまうのだから。
あっという間の2時間が過ぎ、カラオケ大会は終了、オフ会もこれで完全に終了とあいなった。いや、台風16号がなければきっと3次会で飲みが入ってた・・・かも。今回最東部からの遠征となったぽろんさん、台風の影響を受けることなく無事に帰宅されるのを祈ってますよー。今日1日雨が降りそうになりながらも降ることなく持ってきた傘は無駄になってしまったけれど暑くないどころかむしろ涼しいくらいの状況だったのは本当に天候に恵まれたなぁ。
最後の挨拶を交わして、JR組と近鉄組とに別れてそれぞれに帰途につく。楽しい時間をありがとうございました。またお会いいたしましょうぞ!
なぎささんにおーとも、ピエロンともどもJR奈良駅を目指し、駅に着いたところでなぎささんともお別れ、幹事お疲れさまでした!そして3人の道中も桜井駅で終わりとなり、ここで2人ともお別れ。ポップンのロケテストに行くのはいいけどほどほどになー。一人身となり近鉄線に乗り換えて、あとはひたすら名古屋へ向かうのみ、行きも帰りもこうしてのんびり移動するのもいいものだ。だたあやうく寝過ごしそうになることさえ除けば。
振り返ってみてしみじみと楽しかったなぁと思える今日の1日、皆々さんに会えたこと、幹事さんのご尽力に深く深く感謝申し上げいたします。ありがとうございました♪