映画版「逆境ナイン」は逆境ならざるや否や?!

午前2時起床。幸いしっかり眠れたのはいいものの、暑い。風がないので熱い空気がこもったような感じで実に蒸す。おまけに外に立っていれば蚊が寄ってくるわで、耳元でプーンというあの蚊の羽音がするたびに、手を振り回しては余計に暑くなる。

そして仕事が終わったところでシャワーを浴び、爽快な気分になったところで大学当時からの友人と映画「逆境ナイン」を観に行くべく、待ち合わせの名古屋駅へと向かう。2人して原作マンガのファン、しかし往々にしてマンガを実写化した映画というのはあまりいい評判を聞いたことがない。やはり元になる原作に思い入れがある分、どうしても比較してしまいがちになるし、2時間という枠に制限されることから内容もはしょられることが多い。
一応記念にパンフレットでも買っておくか、との友人の声に、映画観て納得できる内容だったら買おう、ということでひとまずは保留。それに映画を観る前にパンフレットを読んでしまうと何かと新鮮味が損なわれてしまう危険もある。

映画館の人の入りは、貸切というほどガラガラではないけれど、にぎわっているというほど入っているわけではない。年齢層は小学生からおばあちゃんまでと実に幅が広い・・・もしかして熱血高校野球映画か何かと勘違いしている?!
感想としては、思っていたよりも楽しめた。原作とはまるで異なるし、マンガを実写化する宿命とも言うべき間の違い、オチの内容がそれはちょっと・・・と思うところもあるにはあるけれど、総じてみると面白かったし、感動もした。上映中もみんなして大笑いしている場面もちょくちょくあったので、ワイワイ楽しめ作品ではないだろうか?原作者本人が映画の中にさりげなく登場しているという内輪ネタも個人的に大ウケ。
エンディングロールで岡村孝子の「夢をあきらめないで」を非常に懐かしく思いつつ眺めていると、そこには古田新太さんの名前が?!え?どの場面に登場してたの?まるで気付かずじまい、むぅ。
パンフレットをおごってもらい、劇場を後にする。いやはや期待してガッカリする映画もあるけど、今回のように深く期待していないところに満足できる作品だと得をしたような気分で嬉しい。

その後少し遅めの昼食を共にしながら、最近の近況や昔のバイト仲間のその後の消息について盛り上がる。いつの間にやら10年以上も昔のことなんだよなぁ、しみじみ。