デッドアオアライブな帰り道

職場へと向かうカバンの中に入っているのは、バイク用バッテリー充電器。こんなものを持って出勤するのは生まれて始めてだ。充電器を持って出勤するか、職場に置いてあるバイクのバッテリーを外して家で充電の上再びそれを持って出勤するか、道は2つに1つ。その重さから考えるとまだ前者の方がいい。
出勤後すぐにバイクからバッテリーを取り外して充電器にセットする。

6月には車検が控えているからその時にバッテリーも新品に交換してもらうことにしよう。いや、それ以前に電気系統の補修をしておかなくては、新しいものにしたところでまたすぐにバッテリーを上げてしまうことになりかねない。

帰る頃にはしっかりと充電も終わり、取り付けてみると元気よくセルモーターも回る。今日はしっかりと乗って帰ることができそうだ。天気も昨日の夜に比べると風もなく、むしろ適度に気持ちがよい。ヘルメットもフルフェイスではなくジェットヘル状態にしておいた方が風が気持ちいい位。しかし、接触不良の状況はなんともならず、走行中エンジンはしっかりと回っていてもバッテリーが充電されていない状態だから、一度でもエンジンを止めようものなら、次にセルモーターを回す起電力は残されていまい。泳ぐのをやめたら死んでしまうサメの如く、デッドオアアライブな状態、コンビニに寄って買い物するにもエンジンをかけっ放しで離れることになるから非常に不安だ。これでもし走行中にトイレに行きたくなったとしたら悩ましい結果になったことは間違いない。
幸いエンジンが止まることはなく、トイレに行きたくなることもなく無事に自宅へと到着する。エンジンを切った後、物は試しにとセルボタンを押してみたら・・・案の定バッテリーは干上がっていた。もちょっと普段からメンテナンスをしっかりするよう心掛けよう。今回のトラブルが旅先で起きたことではなかったのがせめてもの救い、かな。