自宅に戻るとてんの様子がおかしいという。確かに動きもにぶいし食欲もない。普段からうるさい鼻息が一段と荒くなっている。散歩に行こうとしても座り込んで動こうともしない。どうにも風邪をひいているような感じだ。どうにも心配なので最寄の動物病院を調べてつれてゆくことにした。
女性の獣医さんに安心したのか鼻の下を伸ばしたのか、あれだけ元気のなかったてんが急に勢いを取り戻す。ひととおり状況を伝えて診てもらうと、特に心配するようなことでもなく風邪を引いているわけでもないらしい。ひとまず薬を飲んで様子を見ることになった。「パグさんって太りやすいんですよね~」・・・はい?一瞬聞き慣れた呼び方にビックリしたら、単に「てん=パグ」ゆえにてんのことをパグさん、と呼んだようだ。
た、頼むからその呼び方はやめてくれー!
「パグさん、ヘルニアじゃないですよね?」
「不整脈だって言われたことあります、パグさん?」
「鼻息が荒いのはパグさんの持病みたいなものですよ」
どーにも落ち着かない動物病院だ、あっはっは。まぁ何にしても深刻な状態ではなくてなによりなにより。明日はいつも通りに元気になってくれているといいなぁ。